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USMLE Step3 受験記 (グアム)

1月にグアムでStep3を受験してきました。Step3に関しては日本人の体験記が数少ないので、現地での過ごし方も含めて詳しく書いていきたいと思います。せっかくグアムに行くので、この旅行記を読んで準備し、実りある旅行にしましょう。


グアム到着時の飛行機の窓からの景色



勉強方法

Step3の点数はマッチに関係しないと言われるため、平均点で(ギリギリではなく、ある程度余裕を持って)合格することを目標にしました。

MCQ(multiple Choice Question)

Step2CKにかなり似ています。こちらは王道のUWorld Step3 Q bankを使用しました。全部で約1870問あり、約3.5ヶ月かけて1周(正答率68%)した後、間違えた問題700問弱を1ヶ月かけて間違えなくなるまでもう一度解きました。UWを購入するとBiostatistics Subject Reviewというものもついてきますが、全く手をつけていません。

CCS (Computer Based Case Simulations)

パソコン上の模擬患者に診察、検査、治療をしていくゲームのような試験です。まずUWorldにあるInteractive Cases 51問を解いてみて、だんだん操作方法に慣れていきました。しかしフィードバックがないのでどの部分に気をつけるべきか見当がつかず、CCS CASES を1ヶ月契約してHigh Yieldな問題(検索で並べ替えできます)から70問くらい解きました。

ただ、後から振り返るとこのCCS CASESの問題の採点方法は確かに多少参考にはなりますが、本番と少し異なり、それゆえ実際の試験では不必要な事項に気をとられてしまうので注意が必要です。例えばCCS CASESでは検査のオーダーに関して、かなり鑑別診断を広く持たないと減点されるようになっていますが、本番のケースでは主訴や身体診察からある程度絞って検査を行ってもいいように感じました(特に10分のケースは時間も足りないので)。また、Preventive Careの項目も完璧に行わないと減点されますが、本番ではほぼ全員がVaccinations: UptodateでVaccineは必要ありませんでしたし、例えばどの患者にSeat belt useを提案するかなど基準はないのでこの項目はそこまで配点が高くないと考えられます。

採点方式は非公開なのであくまでも予想になりますが、勉強の優先順位としてはUWorldのInteractive Cases51問とPractice Cases41問の検査・治療・オーダーの順番をできる限りもれなく行えるようにする方が重要だと思います。私はなかなか覚えられないケースはAnkiに入れて最後数日間で覚えました。

模試

UW SIM1 (本番1ヶ月前):記録を忘れましたが215点くらいだったと思います。
UW SIM2(本番1週間前):231
Free120:83%
また同じ公式サイトにあるCCSの模擬問題は、採点はされませんが解説がわかりやすく抑えるべきポイントも把握できるので最後の確認にお勧めします。

追記(参考):Score Release Threadなどを参考にすると大体このくらいの模試の点数の人は本番240あたりになっていて、私の点数もほぼ予想通りでした。UW模試より本番が低くなることはなさそうです。


グアム 受験旅行日程(4泊5日)

1日目:早起きして午前11時のUnited airlineで出発。機内ではWifiが使えないのでAnkiを少しだけやりました。ホテルはグアム プラザホテルが会場に近く、広くて快適です。(1人で泊まるには高いですが仕方ありません。) ちなみにWifiも繋がり、CCSの練習もできるくらいの動作速度でしたが、私は一応日本からモバイルWifiをレンタルして持ってきました。ホテル付近の飲食店などを見たり、散歩したりしてリラックスして過ごしました。グアム は日本との時差が1時間で、日本時間の設定のまま目覚ましをかけると遅れて試験が受けられなくなるので要注意です。
2日目:Step1のFirst Aid のMicrobiologyの項目だけさらっと読んで確認しました。またAnkiとCCS CASESの確認をのんびりやりました。Stepの前日は勉強しない方がいいと言われることもあり、他はストレッチをしたり散歩したり好きなことをして過ごしました。
3日目:本番1日目。タクシーは6時50分に出発できるよう前日にホテルのフロントの人にお願いしました。終わった後はビーチに行ったりご飯を買ったりして過ごしました。
4日目:本番2日目。
5日目:午前中にこの体験記を書いて、午後に日本に帰りました。


部屋はすごく広いです。シャワーも快適でした。
勉強机もあって助かりました。

グアム おすすめ情報

タクシーアプリ

Strollというアプリを事前に登録してクレジットカードと紐付けておくと、現地でアプリでタクシーを呼べて支払いをキャッシュレスでできるので非常に便利です。グアムは流しのタクシーは見つけられないのでそれ以外だとお店やホテルの人に頼むか電話をしないといけないと思います。私は国際電話が使えないのでこのアプリが役立ちました。

赤いバス

タモンのメイン通りに1時間に一本くらいの間隔でバスが運行しています。一回4ドルなので時間と目的地が合えばタクシーよりいいかもしれません。

Savage Sandwich

プラザホテルから徒歩で行けるお店をいくつかご紹介します。ここはサンドイッチ/ハンバーガーで人気のお店です。フライドチキンやCodfishのサンドイッチを食べましたが美味しかったです。サラダもつけられます。

クリスピーチキンとりんごのコールスローのサンドイッチ、サラダ

Onigiri Seven

色々な種類のおにぎりやポキ丼(マグロ丼)、豚汁、うどん、たこ焼き、寿司などが売っていて、味も普通〜やや美味しいくらいで満足でした。日本食が食べられる店はコロナ禍で閉店してしまっている所も多く、ここしか見つかりませんでした。


ポキ丼。カップ味噌汁は日本から持って行きました。

ABC Stores

グアムのコンビニみたいなお店で、飲食物やお土産などを取り扱っています。バナナを売っているのがポイント高いです。

The Grind

Dusit Beach Resort Guam (旧アウトリガーホテル)の中にあるカフェで、The Plaza Shopping Centerから直通で行けます。サンドイッチ、マフィン、パン、サラダ、フルーツ、ケーキなどの軽食とコーヒー等のドリンクが売っています。ホテルのサービス料が上乗せされるので少し高いですが美味しいのでおすすめです。朝食や試験中のおやつに大きなプレッツエルを調達できて助かりました。

JP Store

プラザホテルのロビー横にあるコンビニみたいなお店で、ABC Storeより少し安いのでおすすめです。電子レンジもありよく使いました。

お惣菜みたいなのも売っていました。

試験の持ち物

  • パスポート

  • Scheduling permit

  • 休憩中のおやつ

  • 耳栓

  • ウエットティッシュ(お菓子を食べてさっと手を拭くのに便利)

1日目は7時間、2日目は9時間の長い試験なので、休憩時間のおやつは重要です。日本から醤油せんべい・デーツ・ミックスナッツ・ビスケット・カロリーメイトを持って行きました。また現地でプレッツェルを調達しました。グアムのコンビニでは甘いマフィン、チップス、チョコなどはありますが、日本のお菓子は全然売っておらずしかも高いので日本から持参することをおすすめします。

甘いものとしょっぱいもの両方あるといいです。

試験1日目

試験は7時半からで、30分前に到着するようにと指示があります。私は7時過ぎについて、7時20分位には試験開始しました。スタッフはとてもフレンドリーで安心できます。1日目は60分のMCQを6セット行います。MCQはかなり難易度が高くStep1の知識も要求されると事前情報を得ていたのですが、確かに難易度は普通〜やや難しいと感じました。また私は即答できないものを少し考えてから次に進むようにしていたので、時間は殆ど余らず見直しの時間は取れても2-3分でした。問題文の長さはUW模試と同じくらいだと思います。休憩はこれまでのステップと同様、毎回8-9分ずつ使い、トイレに行ってストレッチしながらおやつを食べるというのを繰り返しました。


試験2日目

45分のMCQを6セット行い、その後CCS CASES13問(10分6問、20分7問)に続きました。最初から与えられる休憩は全部で45分+Introductionを飛ばした分の上乗せ5分=合計50分ですが、CCSが始まる前に7分のIntroductionがあり、そこも飛ばすと休み時間になります。CCSは大体のケースが制限時間より早く終了するので、その分がどんどん休み時間として貯まります。なので、私は最初のMCQ6セットの間5回で休憩50分をほぼ使い切りました。その後CCSの前に1回休憩し、CCSは3-4問ごとに席を立って休憩しました。全てのケースで状態が改善するメッセージが出るか、手術の日程が立ったりコンサルし終わったりした後に自動終了になりました。

最後に(Goodbye, USMLE!)

長い長い道のりであったUSMLEがついに終わりました。Step3はレジデンシー開始後に受験することも可能ですが、私は日本でまだ1年以上過ごす予定なので先に取得することにしました。高得点を取る必要がないのでStep1,2に比べると気楽でしたが、海外での受験は準備や費用の捻出も含めて多少は負担がかかります。私自身もこれまでStep3を受けた方の体験記がとても参考になり、本番をスムーズに終えることができました。この体験記が少しでも役に立つと嬉しいです☺︎

ホテルの部屋の窓からの景色。プールで遊んでる人を眺めて癒されました。


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