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話が膨らまない

文章を書いていて、話が膨らまないと言う人がいます。
それって、極端に言うと子供の作文みたいになると言うことでしょうか?
中学時代、隣の席のO君の作文を見せてもらうと、こんな感じでした。

「今日朝起きて歯を磨いた。パンを食べた。学校に行った。帰ってきてご飯を食べた」

子どもって、こんな文章を書きがちです。
何が足りないのか?
それは、まず、起きた出来事や行動を
細かい描写で説明していないことです。
また、自分の感じたこと、考えたことをまったく書いていません。
何も感じたり考えたりしていないわけではないのです。
ただ、そこに自分が意識して眼を向けていないので、
スルーしているのです。
また、一日の一連の流れの中の事実をただ淡々と書いているだけ。
大事なのは、どこに焦点を当てて詳しく書くか?が大事です。

では、この味気ない文を少し直してみました。

今朝、起きてすぐに歯を磨いてリビングに行くと、
食卓にこんがり焼かれたトーストが置かれていた。
その色は、ちょうど動物園で観た狐の色そっくり。
香ばしい匂いが部屋いっぱいに広がっている。
トーストを一口かじると、サクサクッと軽い食感が心地よい。
バターが程よくとろけパン生地にしみこんでいて、
ここ一ヶ月で一番の出来栄え。
美味しい朝食は、一日を最高に過ごすために必要な
アイテムと再確認した朝だった。

こんな風に、
●一つのことに絞って書く⇒朝食のトースト
●詳しく書く⇒トーストはどんな味、どんな見た目、香りか?
●自分はどう感じたか?⇒軽い食感、ここ一ヶ月で一番の出来栄え。朝食は元気に過ごすための必須アイテム

ね。このように3つの事に気を付けて書いてみましょう。

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