手の届くところにしか、手を伸ばさないようにしていた
初めてのクライアント体験ではありながら、自分に合ったコーチと出会うことができた。
まずはコーチに、これまでnoteに書いてきたような、コーチングセッションを受けるに至るまでの経緯と、現在はコーチングスクールへの入会へ踏み出したいが思い切れない状況であることについてお話しした。
また、「こうなりたい」という理想の自分、現在の状況と理想に到達するまでのギャップなどについてもアウトプットを促してもらった。
わたしは小さいころから、自分の夢や目標を誰かに語ることは恥ずかしいことだと思い込んでいる節があった。
「あなたには無理」と言われたら傷ついてしまう。
「そんな妄想叶わないよ」と冷やかされたらどうしよう。
自分がそんなことを言われた経験があるわけではなかったけれど、職業柄まわりにはいかにも「現実的に」生きている方々が多かった。
この記事でも書いたけれど、小中高での自分の人間関係や、職場の風土などからも、自分には「一生懸命な姿を人に見せるのは恥ずかしい」、「見せたら冷やかされる」というような被害妄想的な思考が染みついていた。
だから、手の届くところにしか手を伸ばさないようにして、「無理かもしれないけれど」と保険をかけて、現実的なことしか言わないように徹していた(これもコーチングを通して気付いた)。
だから、他人へ向けて「コーチングを学んでみたいんです」「いつか独立起業したいんです」と声を発することさえもわたしにとっては鮮烈な体験だった。
当然のことかもしれないけれど、コーチはそんなわたしを笑ったり冷やかしたりしなかった。
自分を認めてもらえた感覚に、深く安心したのを覚えている。
長期的な目標の共有をしっかりと行った後、コーチから「このセッション4回を通してなにを達成したいですか?」と投げかけられた。
コーチングを学ぶためにコーチングスクールに入会したい。
でも、これまでみたいに続かないかもしれないし、やり遂げられるか分からないし、あとで後悔するかもしれない。自信がない。
自分のために高いお金を支払うのが怖い。
そういった思いから受講申し込みに進めないでいたため、「4回のセッションが終わるまでに、入会申込を済ませることができる」ことを目標として設定した。
たぶん漠然と「後悔するかも、自信がない、怖い」という思いがあったから、受講申し込みに踏み込めないでいたのだけれど、
このときの自分は「なんで申し込めないのかな?」と自分を掘り下げて考えることができなかった。
そんな自問自答をすることは思いつかなかったから。
だから、コーチに「なにが怖いと思っていますか?」「何を乗り越えれば申し込みに踏み込めますか?」と聞かれたとき、はっとした。
漠然とした「怖さ」を解決するには、それが何から来ているのかまずは突き止めなきゃ、と。
自分の頭の中では、申し込みをするためにどうすればよいか、色々と考えを巡らせていたつもりだったのだけれど、
実際のところは、申し込みたい、でもでもだって、と堂々巡りをしていただけだったんだと思う。
自分ひとりでは煮詰まってしまうことは誰にでもあるだろうし、例にもれずわたしもそうだった。
誰かにアウトプットして客観的に見てもらうことで、すごく視界が開けるのだな、ということを体感して、初回セッション早々に衝撃を受けたのだった…
わたしはなんで「怖かった」のか?
つづく!