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裁判員として裁判に参加した話 #4 感想とか諸々
どうも前崎律人です。
ちょっと前に裁判員として裁判に参加してきたので、そのことをnoteに書いていきます。
最後は実際に裁判員裁判に参加しての感想とかその他諸々です。
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4-1.裁判員裁判をやってみて
実際裁判員として裁判を参加してみて最初は不安しかなかったですが、やってよかったと思ってます。理由としては3つあります。
4-1-1.裁判を身近に感じれた
裁判は別世界の話、それこそ自分の身の回りには関係ないものだと思ってました。
学校の社会科の授業でやっても特に知識の一環で覚えておくものであり、自分には関係ないものだと思っていましたが、裁判員として裁判したことで普通に身近な事件で起こりうると感じれました。
4-1-2.刑事事件をやると多くの人に迷惑をかけること
変な話ですが、にかかると多量に色々な人のお金とお手間をかかるんだなと感じました。一種の自分自身の犯罪抑止な気もしなくもない。
今回の事件では特に裁判費用の話は出ていませんが、一つの事件に対して検察、弁護人、並びに出廷してくれた証言者の時間とお金を要すると考えたときに自分以外の人の時間とお金をかけてやっていることを身を以て知りました。
4-1-3.立証での話し方や資料の構成が参考になった
多分これが一番よかった点だと思っています。
一応私も社会人なので検察の立証での話し方はプレゼン等で生かせるなと思いました。
刑事裁判の性質上、検察は「立証責任」が求められており、有罪にするためには明らかに有罪である根拠を「誰にでもわかるように」説明する必要があります。
根拠の説明自体は公使問わずよくあることですが、検察官の立証は立証させる為に幾つか工夫しているようで、主張を聞いている時内容がスッと入ってきて理解がし易かったです。
例えば立証で述べる内容がA3の紙1枚びっしりと書いてありながらも、セクションごとに主張したいことが太字色文字を駆使して書いてあったこともあり、そのおかげで評議の時に見ればわかるぐらいまでに鮮明に書かれていました。
他にも裁判では「黙秘権」というのが認められておりますが、発言者が黙秘権を行使したり、質問した回答が薄かったりした場合には詳細に聞いたり、場合によっては内容は同じであれど聞き方やニュアンスを変えて聞いて、「黙秘権」を行使しつつもなんとか回答を得ようとするスタンスは仕事でも生かせそうで参考になりました。
それ以外にも小さいことを含めればいろいろとありますが、総じてやってよかったのかなと自分の中では思ってます。
4-2.裁判員裁判終了後
裁判員裁判が終わり、仕事にも復帰してから案件の人達にネタにされつつも特に何事もなかったかのように生活していました。
とはいえ幾つか裁判員裁判後にも幾つか出来事がありました。
4-2-1.謝礼
後日口座に裁判員裁判では謝礼と交通費振り込まれていました。
裁判員として参加した場合、日当の最高が大体1万円ぐらいとありましたが、どうやら日当は時給換算らしく、遅く来たり早く帰ったりした分は全て天引きされてました。悲しい。
どおりで裁判官が拘束時間ギリギリまで話さず、評議の切りのいいタイミングで裁判員を開放していたのかが良く分かりました。
ちなみに謝礼はこのご時世の円安ドル高で僕の外貨建て保険料の支払の補填で消えました。やったね!!!ちっとも嬉しくない!!!!!
4-2-2.その他
最後に事件現場に行くことにしました。
本当は裁判が終わってから日が浅いうちに行こうと思っていましたが、なんやかんやあって機会がなく、裁判のことを半ば忘れている状態ではありましたが、ずっと事件のことが頭の片隅に残っており、気になっていたので行ってみることにしました。
事件から大分月日が経っていたこともあって、証拠写真や防犯カメラで見た情景と変わっていましたが、おおよその事件発生場所や関係者の行動が場所から容易に思い返せました。おおよそですが動線を思い返しながら練り歩いていた気がする。
さいごに
ここまで長々と見て下さり本当にありがとうございました。
まさか私がやるとは1mmも思っても無かったのですが、いざやってみるとただ会社に籠って仕事しているだけでは得られないような経験を多くさせてもらえたので良かったです。
そして、私としては今後裁判員候補者名簿に載った人、裁判員候補者に選ばれた人、そこから裁判員に選ばれた人、補充裁判員に選ばれた人が私のこの記事を見て何か不安が少しでも払拭されるのであれば嬉しいです。
-おわり-