
どんなコンディションでも、ベストパフォーマンスができて(?)えらい!
今年のステージ納めは、11/17(日):所属してちょうど15年(16年目)となる吹奏楽団(以下、常設)の定期演奏会でした。
出身高校吹奏楽団/部のOBOGを中心に活動している団体で、来年開催予定の定期演奏会は、第30回を迎えます。
別団体の練習(初回リハーサルでの振り下ろし前)で、指揮者の方が「10年も活動を続けるのって、大変なんですよ」と仰っていましたが、当団はそれ以上なわけで…
気がついたらここまで来たっていう気持ちも大きいですが、30回目前まで来れたのは、本当にすごいなって思います。
コロナ禍でも実感しましたが、毎年毎年演奏会を続けられるのって、簡単なことではないのですよ…
「できる範囲でできることをする」のが当楽団のモットーとはいえ、自分の役割はきちんと果たしていきたいなと思うのです。
団体活動の母体は出身高校吹奏楽部OB会なのですが、卒業生全員が関わっているわけではないし、かといって、現役生への支援をストップするわけにもいかないので、個人的には、こちらの存続のほうが大変じゃないかなと思っています。
〈ステージリハーサル〉
演奏会会場舞台裏の動線がわかりやすく、楽屋⇔舞台とストレスなく移動ができた印象でした。楽屋も広めで、楽器を置くための長机を入れても、案外、狭さを感じさせません。
レセプションやケータリングの準備ができるようになのか、オープンスペースにカウンターキッチンと冷蔵庫があるのにはびっくりしましたwww
立地上もだけど、そりゃ、有名歌手の方もよう公演が入ってはるわけですわ…
当方の担当楽器は打楽器なのですが、打音がよく飛ぶので、楽器によっては、普段使う施設で練習しているときの40〜70%のパワーで叩くこととなり、(全体のバランスや管楽器のバテ具合を考慮したとしても)正直、ストレスを感じずにはいられませんでした。
特に、太鼓系の楽器を叩いているときは、客席でバランスを聴いていただいてた方から、名指しでうるさいと言われ。
諸事情で、スネアドラムを2台に増やして演奏することにしている曲(→アンコール2曲目のマーチ)では、管楽器メンバーからも「スネア、音デカすぎる」と言われ。
正直、“どうしたらええねん”って叫びたくなりましたね。
アンコール2曲目となると、わたしには、“なんの楽器もしない”という選択肢はありません。
でも、なかなか解決策も見えず、悶々としていました。
モヤっとしていたところで、指揮者かつメイン曲トップの先輩に、“力加減よりも、打面でいちばん響く場所はどこかを意識したらよい”と助言していただきました。余計な力は、そこで抜けれたかなと思います。来年も、会場が同じなので、いただいたアドバイスは、絶対生かしたい。
〈本番〉
個人的にいちばんホッとしたのは、体調万全で、本番を迎えられたこと。
これも、当たり前にできそうでできないことです。(情勢も情勢だし)
昨年の定期演奏会では、本番前夜の急な高熱→しゃがみこまないとしんどいほどの咳で舞台に立たねばならず、ほぼ楽譜どおりにはできたけど、ベストの体調で臨めずじまいでした。
(打楽器パート内、人数カツカツで回していたため、簡単に休むこともできず。翌日検査したら、インフルエンザ陽性でした…)
オープニング曲の1音目がはじまると、時間はあっという間。毎回思うけど、終演アナウンスが来ると、「もう終わってしまったのか」という気持ちになりますね。
今回は、(偶々だと思うけど)イギリス色強めなプログラムだったので、イギリスカラー(赤×青)にティーポットのデザインのイヤリングを付けて舞台に立ちました。
これだけでも、気分上げられるね。
【自分の担当分で、特に心配していたところ】
①某ディズニー映画メドレー:
ティンパニの瞬間(→1小節だけで)鬼踏み替え×複数箇所、ちゃんとできた。
②『スター・パズル・マーチ』/Crash&Sus. Cymb.+Concert Toms+Tamb.:
タンバリン→ドラムスティック→ティンパニマレット瞬間持ち替えRTA、なんとか完遂。(コンサートトムは、ティンパニマレットで叩けと指定。このRTAは、速ければ、たった0.5拍で持ち替えしないといけない)

サスペンデッドシンバルのロールをする
③『ドラゴンの年』(2017年版)/Crash Cymb.+Concert Toms+Tri.+Gong+Tamb.:
譜めくりは失敗したけど、直前練習で全体の課題となっていた飛び出しはなかったはず。
合わせシンバルに求められていたアクセントのちがいは、つけたつもり。
とあるセクションにハプニングもあったけど、それは、ぜひとも、来年への反省にしましょう…ね…(白目)
④『バーナムとベイリーのお気に入り』/Snare
Drum(assi.):
前述のとおりだけど、本番は、そんなの関係なし。最後の曲だもの。
本番直前まで、いっしょにスネアドラムをする先輩と“どうしようどうしよう”言うてましたが、提案を受け、アシスタントで、ロールとcresc.補強をすることに。スネアというか、打楽器のアシなんてレアちゃうかな。
〈本番を終えて ①合わせシンバルとのお付き合い〉
今回の演奏会では、干支一回りぶりに、合わせシンバルを曲中でしました。(わたしの記憶が正しければ、第19回(2012年)『ジャスパー〜夢へのナビゲーター!』以来)
しかも、一度の定演内で複数曲担当とか、はじめてな気がする。
わたしが入ったときぐらい?からある20インチのイスタンブール、持つのも鳴らすのも、ようやく慣れてきたかな。
来年、「この曲の合わせシンバル、やってみたいな」っていうのがあれば、ぜひ、取り組んでいこうと思います。

〈本番を終えて ②打楽器プレーヤーの置かれた環境、ちょっと聴いてほしい〉
さて、打ち上げでも若干触れていたのですが。
比較的持ち運びができる楽器だと、個人練習のときから、自分の楽器をたくさん触(さわ)れますよね。
よほどでない限り、本番に使う楽器をいきなり変えようとすることはないと思います。
出演団体や参加する場によっては、本番当日で使う太鼓類・鍵盤楽器などの大型楽器は、正直言うと、その日にまったくはじめて触る楽器もあります。
今回の楽器事情をここで詳しく言うのは控えますが、打楽器メンバーは、管楽器メンバーよりも、自分が使う楽器に触(さわ)れる時間が、圧倒的に少ないのです。
各人が使う楽器すべてが、個人持ちの楽器とは限らないのでね。
わずかな時間で、普段使わない楽器の扱い方や鳴り方のクセなどを把握しないといけない。(わたしは未経験ですが、)場合によっては、太鼓系の楽器のチューニングを舞台(袖)でしないといけないことも。ティンパニのチューニングは、特に気を遣います。
団によっては、練習・本番とも団所有の大型楽器を使うところもありますが、当団の場合は、“練習場所で共用の大型楽器を借りれる”というメリットがある分、その対極を本番では経験しているわけです。
打楽器をして15年は経ちますが、本番のステージでベストパフォーマンスができるようにするために、各練習場所・本番でそれぞれ違う楽器を扱うしんどさに、ようやく、今ここで気づきました。
いや、前も(ほかの団体にいてても)気づいていたんだろうけど(特に鍵盤楽器)、今年は、特に強く感じたんやろうね。
ただ、練習・本番と同じ大型打楽器を使っているからといって、ホールで練習場所と同じようにできるかと言われれば、そうでもない。ホールの響きによって、音色/音量バランスをすり合わせる必要があるのだから、それはそれで難しいわけです。
なんにせよ、プレーヤーにとって不利な状況を毎年毎年乗り越えているわたしら打楽器パートメンバー、よう考えたら、本当に素晴らしすぎるよ…(と自画自賛しないと報われない)
個人で考えは異なると思いますが、昨年とはまた違った経験を積んだ今年だからこそ、思ったことを、つらつらと記してみた。
最後の最後で、団長よりビッグサプライズ。(→2024年度団長賞受賞)
1年間、打楽器パートのメンバーとしてはもちろん、団の顔の一部(某SNSの中の人)としてもがんばってきてよかったです。
わたし個人ではなく、打楽器パートみんなで受賞できたことを、誇りに思います。
〈今年(2024年)の本番リスト〉
3月:Osaka Shion Wind Orchestra合同演奏@シンフォニーホール
5月:某市吹奏楽団 定期演奏会賛助
7月:クローズド合奏会×1
9月:クローズド合奏会×2(オーケストラ・英国式ブラスバンド)
Osaka Shion Wind Orchestra 月イチ吹奏楽(アルメ二アン・ダンス パートI+宝島)
某オーケストラ第2回コンサート(満員御礼!)
10月:クローズド合奏会×1
11月:常設 定期演奏会
仕事の都合上、本番は少ないほうかもしれないけど、一つひとつが密度の濃い機会でした。
何年やってもそうだけど、もっと上手くなりたいし、もっとアンサンブルできるようになりたい。
常設はオフ期間中ですが、当方、今年も、12月は別団体の練習があります(と言っても、昨年ほどではなく、半日×数回の参加)。
来年2月あたまに開催の演奏会に、参加させていただきます。周年記念コンサートということで、少しでも彩りを添えることができるようにがんばります。(チケットは、teketにて販売中。下記リンクからどうぞ。)