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Day60 人間は実は肉食動物であったというお話

今回は、Day57の続きのお話です。

Day57で、人間が生物多様性を好むのは、雑食に起因しているからという説をご紹介しました。
他の本を読み進める内に分かったことに、人間の腸の形態を見ると元々人間は肉食動物であったことが明らか、ということがありました。
何故なら、人間の腸の構造が肉食動物の腸の構造に近いから。
参考文献は、添付の本です。

草食動物はどうやってタンパク質を身体に吸収させているのか、というと、牛は腸の中にいるバクテリアや原生動物の助けを借りて草からアミノ酸を作り、身体に吸収させているそうで、第1と第2の胃で草を餌にしたバクテリアを増やし、第3の胃でバクテリアを餌にした原生動物がアミノ酸を作り、第4の胃で水分とともにアミノ酸が身体に吸収されるのだそう。
しかし、馬はその機能が無いそうで、大量の草から少量のアミノ酸を吸収している。草は殆どが炭水化物のため、その膨大な炭水化物から出されるエネルギーを消化するため、馬は常に走っているとのことだ。因みに、馬の腸の長さは30mあるそうです。草を消化するにはこの位の長さが必要なんですね。。。

何故人間が肉食から雑食になったのかと言えば、石器時代の終わりごろ、食べていた動物が衰退して植物を取る必要があったからとの説がありました。

そうすると、Day57で私が推測した「生態系の変化により少なくなった動植物から必要な栄養を得る事ができるように、人間の身体の構造が変わっていく方が進化として向かう方向なのではないか」は逆の話で、元は肉食だった人間が、生命を維持するために雑食に身体を慣らしていった、ということです。

とすると、人間は、雑食にこだわる必要が無いんですね。。。

ちなみに、前出の池田氏の説では、人間は雑食になったから働く必要が出てきたのだ、とか。
馬が常に走っていなくてはならないように、人間も、炭水化物のエネルギーを消化するために働いている、とのこと。
肉食を続けていれば、ライオンのように、食事を終えた後はゴロンと転がってくつろいでいれば良かったはずだ、とも。。。
人間のストレスは、本来肉食であったものが雑食になり、本来の身体の構造と違う食生活をしていることに起因するのでは、とも書かれていました。

なるほど~。
そう考えると人間が雑食だから生物多様性を好むということは、後からついてきた話で、案外それもストレスになっているのかも、ですね。。。

生物多様性の不安は、人間の食べるものが無くなる、という不安から来ていることは確か、ということは私は分かりましたが皆さんは如何でしょう。

さて、これからは、生態系を学び始めた最初の目的に戻って、都市に緑を増やしていくための好ましい生態系、について学びを進めていきます。
生態系を設計する、という本や論文にまだ出合えていないので、探し続けます。


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