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Day68 私が「緑をまちに」と思う理由

私が緑をまちに多くしたいと考え始めたきっかけをまとめておきたいと思います。

環境保全、特に、樹木や緑の保全に向き合ったのは、入社3年目から携わったあるプロジェクトがきっかけでした。

そのプロジェクトは、都心から少し離れた23区内にある大学跡地です。
歴史のある大学で、敷地の中心には大きなメタセコイヤが植えられていました。
敷地に建物を計画する時、敷地内にある樹木は邪魔になることが多いのです。
しかし、そのメタセコイヤは形もよく、しかも、敷地の真ん中に植えられていて、この敷地の記憶をそのまま継承できると考えました。
弊社のプロジェクトの立ち上げは、プロジェクトに携わる担当者が考えることができるボトムアップ型が多く、このプロジェクトも自分で考えることができる有難い機会でした。
今もその敷地に時々訪れるのですが、敷地の中で枝を広げ、夏の暑い日も涼し気に葉を揺らせているメタセコイヤを見ると、残して良かったと思います。

人間の寿命に比べて、樹木の年齢は長いので、残すだけで敷地の歴史を受け継ぐことができます。
例えば、この樹木を歴史上の偉人が見たと想像すれば、その人物と自分が時空を超えてつながる感覚があり、空と緑と土と自分がつながる感覚を覚えます。
この感覚、案外瞑想に近かったりするのです。

樹形の良い樹木が都心に多く植えられていれば、それを見上げる人の気持ちも癒される。
喧噪の多い都市の中で少しでも癒しを増やしていきたい、と、強く思います。

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Riesan@仕事・学び直し・自分軸
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