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箱根駅伝を見て2024年も頑張ろうと思った話

箱根駅伝って人生かもしれない。

やっぱり箱根駅伝はいいなって話。スポーツが好きな人もそうでない人も見てほしい大会。
2024年1月2日・3日で行われた第100回箱根駅伝。
学生時代は1人で出場選手予想をしていたほど駅伝沼に浸かっていた私も、卒業して3年、今では母校ですらあまり分からなくなった。
そんなんだから、正直がっつり見るつもりはなかったし、もちろんnoteを書くつもりもなかった。

でもやっぱり、見入った。
やっぱり全力で頑張る人が好きだ。
選手それぞれが、1年間積み重ねてきたもの全てを20kmにぶつける姿には勇気をもらい感動した。新しい1年を生きる糧みたいなものをもらえた気がした。
そんな感動を色んな人と共有したい。
この思いが冷めないうちに文章にして少しでも多くの人に箱根駅伝の良さを伝えたい。そして自分自身も2024年、目標を見失って腐りかけた時に立ち返る備忘録としてこのnoteを書くことにした。




今大会を簡単に振り返ると、「駒澤一強」という下馬評を覆しての青学完全優勝、城西が大健闘の3位(大学史上最高順位)、シード権獲得すら危ぶまれていた東洋の底力を見せつける4位、最終区間まで分からなかった大東文化と東海のシード権争い など100回大会に相応しく様々なドラマがあった。

だけど、私に一番刺さったのは優勝争い、記録の更新、シード権争いでもない。

最終10区、15~19位の選手たちのゴール前ラストスパートだ。


箱根駅伝は10位までに入った大学がシード権を獲得し、自動的に来年の箱根駅伝への出場が決まる。逆に11位以降の大学は、来年の箱根駅伝への出場権を獲得するには秋に行われる予選会を突破しなければならない(この予選会がまた曲者で調整が大変なのだ)。つまり10位と11位は雲泥の差であり、11位以下は何位であろうが同じ条件で予選会に挑むことになる。だから11位、12位あたりの頑張ればシード権を取れそうな位置にいる選手はもちろん全力で追いつこうとするし、9位、10位のシード権ギリギリの位置にいる選手は全力で逃げる。

今回の15位〜19位の選手というのは、10位からは5分以上の差がついていて、彼らがスパートをかける時にはすでに10位までは確定している状態。いわばシード権争いから「溢れた」選手だ。だから、多少の順位変動があってもシード権は取れず、予選会には出るという条件は変わらない。ましては一斉スタートのタイム差はあれどゴール前。順位もほぼ確定しているはずなのだ。
だから1秒早く走ったところで、シード権もなければ順位もほとんど変わらない。
それでも選手たちが1秒でも早く仲間のもとにゴールをしようとスパートをかけていた姿は、今を全力で頑張ることを教えてくれた。




「その時は報われなかったとしても、全力でやった経験がいつかプラスになって返ってくる。」
私が信じている言葉。
2024年、信じていても逃げたくなる時があるだろう。目標には届かないと分かった時、理想とは程遠い現実を突きつけられた時、どうせ結果は変わらないし、頑張っても無駄だと思ってしまうこともあるだろう。もしくは、周りから非効率だと馬鹿にされて頑張るのを辞めたくなる時もあるだろう。

そんな時に今日の彼らの姿を思い出したい。
目標には届かなくとも今を全力で駆け抜ける彼らの姿は、きっと腐りかけた時に奮い立たせてくれる。そして、あと一歩頑張る勇気をくれる。そんなあと一歩の積み重ねが、また別の誰かを奮い立たせて、いつか皆んなにプラスで返ってきたらいいな。と思いながら2024年も頑張ることにした。
そんな気持ちにさせてくれた箱根駅伝と選手たちに感謝だ。選手とはどんどん年が離れていって、選手や戦況はもっと分からなくなるだろう。でも、箱根駅伝はどんな順位を走るどの選手にもドラマがあり、見る人を勇気づけてくれる。だから、これからも一瞬一瞬を全力で頑張る人たちを(母校を中心に)大学問わず応援していきたいなと思った、そんな大会だった。







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