
学祭バーガーに泣いた日。
先週の三連休に学園祭がありまして、そちらに出向いていました。
クリエイターが多く物販の盛んな学校なので大いに散財する気分ではあったのですが、去年売ったものを再販している売り場も多く、財布に金を残したまま物販エリアを去ることとなりました。
さて、学園祭といえば楽しみにしていることがもう一つあります。
大学サークルが柄にもなく飲食物を販売する飲食エリアです。
どんなテーマパークでもこのフードコートの魅力には勝てません。
年に3日、それも多くは今年限りのメニュー。
超期間限定販売だからこそ他では体験できない食事が楽しめるというもの。
拙くていいんです。
拙い料理なんかこの世のどこを探しても売ってないんですから。
最もらしい理屈をつけて、己の散財欲を発散させるために今年はフードメニューを食べ比べしてみることにしました。
どのテントも行列ができていたので、これぞ、というメニューに絞っていろいろ食べてみました。
チーズドッグ、じゃがバター、オリジナルサイダー。
目玉は学園祭では珍しいハンバーガーでしょうか。
ミンチを鉄板焼きで成形、熱でチーズを溶かすという割としっかりした構造で1000円。学園祭価格を込みにしても十分だなと思って並んでみました。
いざ、ハンバーガーに口をつける。
なるほど、パティは申し分ない!
間にはさんだのはキャベツとケバブソース、これも新しい。
だが……バンズが焼かれていない!
本格バーガーにおいてはバンズも鉄板で「焼く」ものです。
鉄板の油を吸ってカリカリに焼き上がった香ばしいバンズこそノンチェーンバーガーの真骨頂といえるでしょう。
ただそれを安定しないと捉えたか、またはそれを知らなかったか。
もちろん学祭バーガーに求めすぎというのはわかっているが、ケバブソースを使うオリジナリティを魅せたのであればもう一歩バーガーの【領域
】に踏み込んでほしかった……。
星を掴み損ねたんだ、このバーガーは……!
ということを、賑わいの絶えない飲食スペースでひとり考えていました。
一人学祭はいささか暇すぎたのかもしれませんね。
追伸
施川ユウキ『鬱ごはん』を読んでいたとき、自分のことみたいで本当に顔が引き攣った経験があります。
今週の質問:今年のベストバイを教えてください。
本を無限に買っているので本から選びたかったのですが、買ったものを全然読めてないので実用的な製品から紹介します。
買うといいもの、LEE KUM KEEの豆板醤です。
自炊をよくするくせに、我が家には調味料がほとんどありません。
塩コショウと醤油と生姜でやりくりしているところにこの豆板醤を追加しました。
辛いものは好きだけど、辛いものを食べようとすると家を出るしかない。
そんな日々を送っていましたが、この豆板醤を買ってから生活は一変。
麻婆豆腐、麻婆茄子、チゲ鍋、旨辛もやし。
豆板醤は格安食品との合わせ技に最適。
入れれば入れるほど辛くなってしまうので、使いすぎも防止できます。
(痛みに変わるほどの辛さのことを「味殺し」と呼ぶタイプです)
辛いものが苦手なら買わなくていいのですが、水分量の多い料理にエッセンスとして付け足すようなかたちで豆板醤、豆板醤を起用してくださいますこと、よろしくお願いします。