つながりを捉える力
先日放送されたNHKスペシャル ダビンチ・ミステリー第2集 ”万能の天才”の謎 ー最新AIが明かす実像ーをタイム・シフトで視聴。(録画したのをみたをカッコよく表現してみた)
https://www6.nhk.or.jp/special/detail/index.html?aid=20191117
没後、500年を迎えたレオナルド・ダ・ビンチ。
第1集も面白かったが、今回は、レオナルドが残した大量の手稿をAI分析にかけて言葉のつながりから謎を紐解く。紐解かれた謎はNHKオンデマンドなのでみてもらうとしてヒントをもらったのが以下の2点。
30:46あたりの物理学者フリッチョフ・カプラにレオナルドのAI分析結果を見てもらった時のコメント。
「レオナルドは現代科学で注目されるシステム思考の持ち主。地球の環境問題のように複雑化した事象を解明するため、従来の分野を超えて全体のつながりで捉える発想。
関連性、つながり、文脈で物事を捉える力です。現代科学では、光学、解剖学、認知科学、存在論など様々な科学や哲学があります。しかし、レオナルドはもちろんこれらを区別しなかった。彼の脳内ですべてインターネットのようにつながっていたのです。」
「関連性、つながり、文脈で物事を捉える力」
チャールズ・イームズの「結局、ひとでもアイデアでも,,,,あらゆるものはつながりがある。どのように結びついているかによって、その価値が決まる。」がポイント。
もう1点は、エンディング(48:05ぐらい)のナレーション。
「いま、私たちは大きな時代の変換点に立っています。地球規模の環境の激変、生命そのものを操作するテクノロジー、問題は複雑化、かつ、グローバル化し、細分化した学問、技術では対応できなくなっている。あくなき探究心と自在な発想で万能な天才だったレオナルド・ダ・ビンチ。
いま、人類に求められているのは、彼のようなつながりから世界を捉える力なのかもしれません。」
資本にものを言わせて、必要な細分化された技術を買いあさり、見かけ上はどんどん成長していく大企業。細分化された技術で垂直統合してもそこには答えはないと・・・・・・
これから訪れる新しい時代のパラダイム・シフトは、つながりを捉える力が必要になる。が、レオナルドはいない。どうすればいいのか?
答えは簡単。
人と人がつながって克服すればよい。
人と人がつながる組織をつくればよい。
人と人がつながる企業体をつくればよい。
人がコストでなく、リソースとなる。
そうすれば、労働力を搾取する資本主義から脱却してパラダイム・シフトを乗り切れるのではないかと・・・・・・