MoleculesとOrganismsのこと
Atomic Designを設計していくと壁にぶつかっていくことはとても多い。
自分自身が書いた記事になってしまうが、以下の記事のような、AtomsとMoleculesの違いや、Pagesの必要性などに疑問を持つことが多々ある。
あーそうかーなんて思いながらパーツを定義しても、また「え?このパーツは結局どこに属するの?」となることがしばしばある。
それにまさしくぶち当たったのが今で、それが「MoleculesとOrganismsの違い」だった。
検索窓って、本当にMoleculesなの?
Atomic Designの記事を漁っていると、しばしば「検索窓はAtomとAtomを組み合わせるからMoleculeだよ」という話がよく出てくる。
本当にそうなのかしら?
検索窓ってそのコンポーネントで完結してしまっている気がする。
検索するワードを入れて、検索のボタンを押すと、ページ遷移して結果が出てくるわけである。
そうしたら、完結しているのだからOrganismsな気がしてくる。
目的にフォーカスしてみる
Atomic Designはとても「文脈」を重要視している設計思想のように感じる。
Atomsは「それ以上機能が分解できない」もの。
Moleculesは「ユーザの動作を促す」もの。
Organismsは「コンテンツが完結している」もの。
私はざっくりと上記のように考えている。
このときのMoleculesとOrganismsの違いは「目的の有無」だと感じている。
検索窓で考えた場合、
「何を検索するのか」
が不明になっている。
行動は明確になっているが、目的が明瞭にやっていないものはMoleculesとなるのだろう。
「使い手」には理解しづらいAtomic Design
Atomic Designの「作り手」は、「部品をどのように設計したら使いやすいのか」を考えている。
しかし、「使い手」は、「それをどのように使ってデザインするか」を考えているために、なかなか「コンポーネント指向」を考えづらいのだろう。
デザイナーという職種は、他者に文脈を適切に伝える者であるはずなので、Atomic Designの「使い手」になるのか、「作り手」になるのかは、デザイナーとしての学びを深めることに大きく左右しそうだなと感じた。