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不完全性を愛する
私は地元の国立大学を卒業後、東京の大手企業に就職し、その後割と順調な転職を繰り返して、2022年にはITベンチャーのマーケティングリーダーになっていた。
ちょうど大学を卒業して10年。転職は2回した。IT企業への転職やスタートアップへの挑戦は、どれも自分に新しい経験をもたらしそれなりに刺激的だった。でもスキルと経験が増え歳を取っていくごとに、「まだ見えない未来や世界」にワクワクしていた頃の自分を懐かしいと感じるようになった。
次の10年の新しい挑戦のために、まずはずっと行きたかった海外留学を実現させることにした。大急ぎで準備して、会社には無理を言ってシドニーからのリモートワークを承認してもらった。管理職なのに。(後に退職し、フリーランスとして参画)
シドニー で語学学校に行きながら働くことは想像以上に大変だった。でも、この経験は自分の価値観を変える素晴らしい6ヶ月だった。
今まで自分が出会ったことないような、あらゆるバックグラウンドをもつ人たちは、私にたくさんの気づきと幸せをくれた。
”友情のあり方” ”仕事以外の人生の楽しみ方”
そして "不完全であることの特別さ” は、私がシドニーに行かなければ気付くことができなかった、一番大切なことだと思う。
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私は18歳ごろから、ずっと”何ものかにならなければ”という焦りをどこかに持っていた。自分なりの完璧さ(ユニークな成功をしていて、皆に愛されていて、美しく、頭がいいとかいうようなこと)を求めて、いつも何か足りないような気がしていた。
シドニー で出会った人々は、皆とても魅力的だったが、私が彼らを好きになったのは彼らのユニークな不完全性だった。彼らの心の繊細さや、過去の傷、かっこ悪さ、うまくコミュニケーションが取れないことや、時に発達障害と診断されるような特性も、全てが彼らを特別に魅力的にしていると心から感じることができた。そしてまた、私の不完全性も彼らは愛してくれていたように思う。
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自分の不完全性を楽しむことや、他社の不完全性を愛することをは自分の人生の大きなテーマの一つになった。
このテーマについてもっと取り組むために、大学院で心理学を学ぶ予定だ。