【絶望を超えて ― あなたの一歩が子供たちに希望を与える。」
【絶望を超えて ― あなたの一歩が子供たちに希望を与える。」
・学校での講師の仕事が忙しく、教員採用試験の勉強が思うように進まず、不安を抱えている人がいます。
・教員を志した時点で年齢が高く、なかなか合格できず、焦りや悩みを抱えている人がいます。
・採用側(教員採用試験)の不条理に感じる選考基準(若い人が好まれる、過去にユニークなバックグラウンドがある人が避けられる、平均的な人が有利になる)によって、苦しんでいる人がいます。
・講師として長年信頼を得ているのに、教員採用試験の面接や模擬授業では極端に低い評価を受け、不合格を繰り返している人がいます。
・知識や教養が十分に身に付かず、面接力も伸び悩み、教師という仕事は自分には向いていないのではないかと、希望を失いかけている人がいます。
・講師として懸命に働いているのに、管理職からの評価が芳しくなく、先輩との関係もうまくいかず、今の仕事を続けるのさえ難しいと悩んでいる人もいます。
こういった人々は、教員採用試験に対して、悪いイメージや不安感を抱き、試験を考えるだけで心が暗くなることがあります。
「また不合格になるかもしれない」と感じ、準備をすることすら怖くなっている人もいるでしょう。
確かに、その気持ちは理解できます。
しかし、少し考えてみてください。
これらの状況を、子供たちに置き換えてみます。
・部活や家庭の手伝いが忙しくて、勉強に手が回らない子供たち。
・勉強をサボってきた結果、学年のレベルについていけず、成績が伸び悩む子供たち。
・学校の評価基準(知識や技能が重視されすぎる)に苦しみ、頑張っても報われず、自信を失う子供たち。
・クラスや部活では信頼されているのに、テストの成績が低く評価され、学校が嫌いになってしまった子供たち。
・努力しても知識や教養が身に付かず、成績も上がらず、「自分には無理だ」と希望を失っている子供たち。
・一生懸命に取り組んでいるのに、教師からの評価が低く、クラスメートとも上手くいかず、学校に通うことすら苦痛だと感じている子供たち。
もしあなたが教師だったら、こうした子供たちに、どのように接しますか?
まず、教師になろうとしているあなた自身が、今感じている絶望を乗り越えることが必要です。
教師としての絶望と、子供たちの絶望。立場は違っても、その心の苦しみはとてもよく似ています。
もしあなた自身が、その苦境から抜け出せないのであれば、どうして子供たちに手を差し伸べることができるでしょうか?
私は、どんなに困難な状況にあっても、教師を志すあなたが、絶望や悲しみから希望や未来を見つけ出すことを願っています。
そして、子供たちが同じように困難に直面した時、あなたが彼らに寄り添い、希望を見つけられる手助けをしてほしいと願っています。
誰にでも、悲しみや苦しみはあります。
大人である私たち教師や教師志望者も、そして子供たちも同じです。
しかし、誰かがその悲しみから立ち上がり、他の人々を支え、共に立ち上がる力を分かち合うことが大切です。
大人と子供がいるなら、まずは大人が立ち上がり、子供たちを導いてあげる。
教師と子供がいるなら、まずは教師が立ち上がり、子供たちを支える。
教師志望者の皆さん、あなたが合格に向かって歩む姿が、子供たちにとって大きな希望となることを忘れないでください。
レトリカ教採学院
河野正夫