店側の心理、客側の心理
コロナ禍の今年、
行きつけのパチンコ店も御多分に漏れず
飛沫感染防止のパーテーションが
各台の台間に設置されるようになった。
“今まで無かったモノ”なので
正直、個人的には邪魔で仕方なく
煩わしいことこの上ないのだが…
今年は、こういう状況であるわけだし、
色も透明なので我慢するしかないかな?
…なんて無理やり納得しかけていた矢先、
数日後、そのパーテーション全てに
「◯月×日、新装開店!」
「会員募集中!」
「Twitterはじめました!」…等、
チラシを貼るようになったのである!
まぁ、今年のパチンコ店は
コロナ禍による自粛要請の休業から始まり
4月からは店内での全面禁煙化、
マスコミの心ない報道による風評被害で
大打撃の経営をどうにかしたい
“店側の心理”も分からないわけではない。
…が!実際、このチラシ…
遊技するにあたっては かなり目障り!
ただでさえ、一台一台間仕切りされた
パーテーションのせいで窮屈感があるのに
(チラシなので色使いも派手め)
それが、ちょうど目線の高さで
しかも顔の両隣でチラチラされては
より一層、圧迫感を強調する結果に!
さらに“客側の心理”を言わせてもらうと…
このチラシのせいで
隣の台の様子が見えないのが意外と不便!
もちろん、隣から覗かれるのは嫌という客も
少なくないとは思うが
基本、パチンコ店に来るお客さんは
パチンコが好きな人!…となると、
やはり周りの台の動向は気になるもの。
特に、ここ数十年のパチンコ店の主軸となる
人気機種“海物語シリーズ”を支える
常連のオバチャン達の観察力を侮るなかれ!
「あの台は“魚群”が◯回ハズれた!」
「コッチの台は“サム”が出た!」
まぁ、聞いてて感心するほどよく見ている!
そしてそれが、その人なりの自分ルールで
(“オカルト”と呼ばれる楽しみ方)
「アッチの台に移動してみよう」
「明日は、あの台が狙い目?」…等、
モチベーションアップに繋がり、
パチンコ店の売上・稼働率に貢献している。
そんな有り難いお客さんの視線を遮り、
見辛くしてしまっているのが
本来、集客を目的とする“チラシ”であるなら
これほど皮肉なことはないだろう。
オバチャン以外のお客さんでも…
パチンコ店というのは、
一人で来店するお客さんだけでなく
ご夫婦・カップル・友達同士で来店し、
隣合わせの二台で打つ
“連れパチ”の人達も少なくない。
それがやはり、
相手(隣)の台の画面や様子が
チラシが邪魔で見えない…という状況は、
一気に楽しさが半減してしまう!
さらに別の視点からも見てみましょう。
パチンコ客は、ある程度好みが決まっていて
特定の機種しか打たない!という人も多い。
そんな人たちに、他の機種に興味を持たせる
キッカケとなり得るバラエティコーナー!
(色んな機種がバラバラに設置されている)
まだ打ったことのない機種の隣の台が
絶好調に出ているのを見たら…
「面白そう!」「今度やってみよう!」と
その人の選択肢の幅が広がり、
今後の来店回数も増えるかもしれない!
…そんな可能性すらも、
パーテーションに貼られたチラシは
遮ってしまっている!
重ねて言うが
何か対策を打って営業努力をしたい
“店側の心理”も分からないわけではない。
それでチラシも必要で重要なのも分かる!
ただ、“その場所・その位置”に必要ですか?
…っていうだけの話。
パーテーションに
チラシを貼る案を出した人、
チラシを貼り付けた作業をした人、
そしてそれが有意義だと思って見てる人…
実際、遊技台の椅子に座ってみてください。
チラシによる宣伝効果のメリットより
窮屈感・圧迫感、その他諸々による
居心地の悪さのデメリットの方が
遥かに大きいことに気付くはずです!
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