奇跡の船 アダマン号
友人に誘われて連休中に何年振りかで映画館へ足を運んだ
フランス語 ドキュメンタリー映画
「アダマン号に乗って」
フランス セーヌ川にユラユラ浮かぶアダマン号は精神疾患のある人(成人)を治療するための無料のデイケアセンター。
患者と医療従事者が同じ目の高さでコミュニケーションをとり、誰もが自分とは違う考え方、悩み、得意とする表現を認め合い分かち合っていた。
私には何となく現代のノアの方舟のようにも見えた
この船は「多様性」が重視されるようになって来ている近年より前からセーヌ川に浮かんでいた。
この映画の撮影に日本が深く関わった縁で
世界で先行上映されている。
静かに始まる船の中での会話に次第に引き込まれて
いった。そこで創られるそれぞれのアート、音楽、詩の数々は美しさ、ユーモア、詩、あらゆる面において私の心は羨望にあふれた。
自由がそこにあり、寛容が繊細な感性ひとつひとつを支えていた。とにかくみんなでよく話し合っていた、一つひとつ丁寧に。
カメラを通して映る船を包む樹々の緑、吹き抜ける風、部屋に射し込む陽の光、キラキラ輝き揺れる水面など日常の自然の景色に
愛のまなざしを感じた
「誰も自分自身を手放すべきじゃない」
映画の冒頭で歌われた歌詞が、観終わっても私の心に残っている。
https://longride.jp/adaman/index.html