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秋分の日の夕空
ちょっとびっくりするくらい冷えた風を感じて、昨夜からエアコンの冷気を止めて窓を開けて寝るようにしてみた。湿気は確かにあるものの虫の鳴く声が懐かしくて耳を澄ませながら布団に入って横になっているうちに寝てしまったような夜だった。
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燃えるような空とはこんな感じではないかと思う今日の夕焼け空。
いつの間にか昼間など蝉の声もしなくなったのだな、この空を見つけた時もすっかり秋の虫が美声を披露していた。
凄まじく暑い夏だったのに、唐突にひんやりした風が半袖Tシャツから出た腕をかすめた時、何とも言えない一抹の寂しさを感じてしまった。
燃えるような夕日はそんな私に自然の生命の炎を見せてくれているかのようだった。こんなにも鮮やかな色はわずかな間に鮮やかさを失い、やがて夜の闇となり、街灯が次々灯り始めて行った。