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クリープハイプ にしがみついて

自分にはクリープハイプ しかない。
そう思うほどに好きだ。
家族や友達、恋人がいても消えないこの孤独感を、なぜこんなにも癒してくれるんだろう。
励ましてくれる歌詞なんてどこにもないのに。

雑誌の発売日の昼休憩は会社を飛び出し本屋に走るし、新曲のPVの解禁日は時計を気にしながら1日過ごすし、お知らせ欄はもちろん毎日定期的にチェックする。
けれど、他の人たちのnoteを見てみるとどれも素晴らしかった。羨ましくて、落ち込んだし、かなわないと思った。(好きに順位なんて無いのにね、ほんとネガティブだなぁ私。)
それでも、尾崎さんが上手いとか下手とか関係ないと言っていたので、書きたいと思った。
ああ、もっと上手く言葉で伝えられたらいいのにな。
けれど、こんな下手な文章でもメンバーの皆様に読んでもらえると思うと嬉し恥ずかしい。。
どうかちゃんと届きますように。


①料理
野菜の切り方、調味料、お皿。
そっか、他人とは違うはずのそれらは、一緒に住めば同じになるんだよなぁ。
献立、味付け、片付け。
喧嘩の火種にもなりかねないそれらは、「家に帰るまでが遠足です」みたいに、「それも含めての料理です」と誰かに言われる気がした。
いつか私も、誰かと一緒に住む日が来るだろうか。

②ポリコ
一個気になり出したらあれもこれも気になってしまうし、理想は叶ったらまた次の理想が出てくる。キリがないなぁ。
ただ生きてるだけで幸せなはずなのに、それだけじゃ足りない。
一生満たされることはないだろうけど、それでも普通よりちょっと上を目指して今日という現実を生きてる。
よごれもんみたいにハイパーポジティブに生きていきたいな。


③二人の間
言葉にならない感じがちゃんと歌詞で伝わってくるのがすごい。
いや、歌詞だけじゃなくてメロディーからも伝わってくる。
空白と沈黙を恐れて無理やり間を埋めるよりも、埋めないでもいいと思える人を大切にしたいな。


④四季
「自転車を買ってあげる」と彼が言った。
遠くまで出かけられるように車輪の大きめなカゴのない自転車。
「今日ほんとは一番初めにここに来て、4.5件回ったんですけどここの店員さんの接客がすごい良かったので…」と伝え会計をしている彼をみて、この人のこういうところが本当に好きだと思った。
嬉しくてすぐにサイクリングに出かけた。
四季を流しながら二人で自転車を漕いだあの夜は、きっといつまでも忘れない。

⑤愛す
小学生の頃、よく意地悪してくる男の子がいた。
その度いつも廊下を走って追いかけ回してたのを今でも思い出す。
担任の先生は、「○○ちゃんのことが好きなんだよ」と言っていた。
((好きならちゃんと態度と言葉で示してよね。))
これは大人になった今でも思う。
女子なんて特に、「ちゃんと言葉にしてくれなきゃわかんない」と嘆く生き物だ。
照れ隠しなんていらないから、真っ直ぐ愛してよ。
とか思いながらいつも好きになるのは、ちょっと不器用なあの人だ。
足りないくらいがちょうどいいのかも。

⑥しょうもな
言葉と音を究極に愛してる歌だと思った。
疾走感がたまらなく好きだ。
「もういいよ、こうなったらとことんやってやるよ!」と何かに落胆した後に来るあの開き直った情熱みたいなものをこの曲から感じる。
エナジードリンクより特効性あるのでは?


⑦一生に一度愛してるよ
人は変わる生き物だってわかっているはずなのに、過去と比較してしまうのは何故だろう。
好きなバンドの曲は初期だって最新だって全部好きなのに。
変わるから仕方ないって片付けるんじゃなくて、初めてを忘れないように過ごすこともきっと大事だよね。
恋人もバンドも、思いやりがあれば月日が流れても大丈夫だって思いたい。


⑧ニガツノナミダ
生きている上で何にも縛られずにいるのは不可能だと社会に出て改めて思った。
他人の評価でしか自分の存在を確かめることができない大人にはなりたくない。
でも、評価されることを怖がって何もしないでいても、きっと何者にもなれない。
そんな堂々巡りをしてこれからも少しずつ進んでいくんだろうな。


⑨ナイトオンザプラネット
深夜3時の、まるで自分だけが起きてるのではないかというあの特別感が好きだ。
けどそれはあくまで錯覚だし、うざったいくらいに朝は来る。
不安になっても仕方ない未来のこと、思い出しても変えられない過去の苦い思い出。
夜はきまって考えてもどうしようもないことばかり考えてしまう。
けど、きっとこうして眠れない夜をひとつずつ越えていくんだろうなこの先も。この曲を聴きながら。

⑩しらす
忙しない日々の中で、暖かい布団とご飯がある幸せを忘れそうになったらこの曲を聴いて何度でも思い出したい。
あんなに小さくても生きてるんだもんね、命を大切にしないと。
と思った後にいうのもあれだけど、あー、しらすご飯食べたいなぁ。


11.なんか出てきちゃってる
不思議な世界に迷い込んでしまったような気持ちになった。
これを聴いてる時に思い出すことは、、特にない…笑
それだけ無心になれるということ、瞑想できる一曲。

12.キケンナアソビ
安全な遊びばっかりじゃ物足りないもんね。
見ないでくださいと言われるほど見たくなってしまうのと同じように、キケンとわかっててもやめられない。
シャワーで洗い流してリセットした気になって、また自分を傷つけてる。
でも現実はあまりにも残酷だから、ちょっとくらい夢みさせてよね。


13.モノマネ
違うところを許せなくなったら、私たちはお別れするのだろうか。
違って当たり前なのはわかってるから、大体のことは「え?なんでそうなる…?」とクエスチョンマークが浮かんでも「ま、こういう人なのか」で打ち消せる。
けど、打ち消したつもりでそれはゴミ箱に溜まっていっているだけ。いつかは溢れてしまうだろう。
一つになれないならせめて二つだけでいたい。

14.幽霊失格
ヒュ〜ドロドロ。から始まるこの曲、何回聴いても泣きそうになってしまう。
大切な人がこの世からいなくなってしまったら、信じる信じないではなく、探してしまうものなのかもしれない。
最後の最後で、「なんて言わせる 君は幽霊失格」と言ってしまう主人公の不器用さが愛おしい。

15.こんなに悲しいのに腹が鳴る
「コンビニでおにぎり買ってきたから食べていいぞ」と運転席から父が言った。
祖母が危篤状態との連絡を受け、家族で病院に向かっていた。
酸素マスクをつけた祖母はもう何も口にすることはできない。
こんな時でも腹が減ったと思う自分に腹が立った。
今くらい本能に逆らいたかった。
「うん、でもいいや」
そう答えてイヤホンをつけ、再生ボタンを押した。

*おわりに*
今回ライナーノーツを書いてみて、締切に追われる大変さを、自分の気持ちを言葉で表現することの大変さを、ほんの少しの期間だったけれど経験できたことが嬉しかった。
尾崎さんは普段もっともっと大変な思いをして歌詞を書いたり曲を作ったりしているのかなぁ。
改めて、素敵な曲を届けてくれて、いつも本当にありがとうございます。
これからも、しがみつかせてください。

#ことばのおべんきょう #クリープハイプ 



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