収入が増えても貯金が増えないのはなぜ?
「もっとお金があれば幸せになれる!」皆さん、そう思っていないでしょうか?
僕もお金が有れば幸せになれると思っています。
こんにちは、りょうです!
今回は、「収入が増えても貯金が増えない理由」というテーマでお話ししていきます。
ノーベル経済学賞を受賞したアメリカ・プリンストン大学のダニエル・カーネマン名誉教授は、「年収800万円」を超えると、幸福度がほぼ変わらなくなると提言しています。
年収800万円もあれば、食欲、睡眠欲などの「生理的欲求」、安心して健康に暮らしたいと思う「安全欲求」が満たされます。人間の幸福度はその2つに大きく影響を受けています。
お金と幸福度の関係は、経済学用語の「限界効用逓減(げんかいこうようていげん)の法則」でも説明できます。
限界効用逓減とは、1杯目のビールは美味しく感じられるけど、2杯目3杯目と飲み進めるうちに、最初より美味しさを感じにくくなるあの感覚です。
これを経済的に変換すると。
車やブランド品などの消費財を手に入れた時、高い満足度を得られます。ところが2つ目、3つ目以降は、1つ目以上の満足度が得られないどころか、買えば買うほど満足できなくなっていきます。
モノに溢れかえっている人はこの欲求を満たせなくなっている状態と言えます。
僕も経験がありますが、
社会人になりたての頃は、学生の頃と比べて収入が大幅に上がるため、広い家に引っ越してみたり、新しい車を買ったりと、収入が上がったことで生活水準も上げてしまっていました。
僕も経験した限界効用逓減という現象は、誰しもが一度は経験したことがあるのではないでしょうか?
お金があれば幸せになれることは確かだと思います。ただ、収入が増えたことで、それに引っ張られるように生活水準も上げていては、幸福度は変わりません。消費財を買えば買うほどさらに高価なモノが欲しくなってしまいます。
その結果、年収800万円以上は幸福度が変わらなくなっていく。
僕は、そういう風に解釈しています。
僕もお金の勉強をするようになってからは、生活水準を上げることをやめ、逆に生活水準を下げることに意識を向けるようにしました。車は、新車から中古車に乗り換え、家は、駅近で築浅の賃貸から田舎の義理祖母の家に引っ越しました。
そうすると、些細な事で幸せを感じることができるのです。
何気ない食事が美味しく感じたり、何気ない買い物がドライブのような感覚になったりと、不思議な感覚です。
感覚は人それぞれですが、僕は、生活水準を下げてよかったと思っています。
生活水準を下げた事による恩恵
生活水準を下げると、貯金がどんどん増えます。
皆さんは、貯蓄率というものを意識したことがありますでしょうか?
例えば、手取り月収が50万円の場合、生活費に40万円、残りの10万円を貯金に当てるとすると、
貯蓄率は、(10万円÷50万円)×100=20%
貯蓄率20%という事になります。
貯金を始める際は、この貯蓄率を意識することをオススメします。
僕の場合、夫婦2人の世帯手取り月収は、60万円です。生活費は20万円程なので、40万円貯金できます。貯蓄率は、(40万円÷60万円)×100=66%
貯蓄率66%です。たまに60%を下回る月もありますが、平均的にこれくらいです。
社会人になってすぐの方は、貯蓄率20〜30%を目指すといいと思います。夫婦2人世帯の方は40〜50%。そこから年収の増加に合わせて貯蓄率を上げていくことをオススメします。
年収が上がっても貯蓄率が上がらないということは、消費財に使うお金の量が増えている事になるので、この貯蓄率はそういう意味でも便利な指標となります。
例えば、
月収20万円と月収100万円で貯蓄率はともに20%とします。すると、前者の貯金額は4万円、支出は、16万円、後者の貯金額は20万円、支出は、80万円になります。同じ貯蓄率でも月収20万円と月収100万円では、貯金の額も支出の額も全然違います。この例えの場合、月収100万円の方は、生活水準の上げすぎによって支出が大幅に増えています。
これが、年収800万円以上は幸福度が変わらないという原因ではないかと思います。
僕、個人的には貯蓄率は、50〜60%を目指すといいと思っています。
最終的には、貯蓄率80%を目指したいとも思います。月収100万円で貯金80万円、支出20万円となれば、お金持ちでありプロ倹約家です。笑
そこまでいったら、年利5%で資産運用に回してもいいと思います。
まとめ
では今回の話のおさらいです。
年収800万円以上は幸福度が変わらなくなる。
その背景には、限界効用逓減の法則という現象が起きているから。モノを買えば買うほど幸福を感じにくくなるということでした。ビールと一緒の現象ですね。
そして、貯蓄率を意識した貯金を目指すということでした。年収が上がれば、それに合わせて貯蓄率も上げていく必要があります。
そうしないと、知らず知らずのうちに支出が増えていくからでしたね。
今回の話は、貯金と幸せの観点からもとても重要な話ですので覚えておいてください。
ではまたっ!