2025年度 先進的窓リノベの補助金の変更点徹底解説!2024年との比較
2024年と2025年の比較
■先進的窓リノベの補助金についてお聞きします。
まず、内窓のグレードSについて、受けれる補助額が下がったと聞きました。
2024年と2025年で窓のサイズ大中小でそれぞれいくら減額になりましたか?
2025年度の「先進的窓リノベ」における内窓のグレードSに対する補助額は以下の通りです。
2024年度と比較して減額されています。
補助額(2025年度)
大サイズ(2.8㎡以上)【65,000円】
中サイズ(1.6㎡~2.8㎡未満)【44,000円】
小サイズ(0.2㎡~1.6㎡未満)【28,000円】
2024年度は大が68,000円、中が46,000円、小が29,000円でした。
減額額は大サイズが3,000円、中サイズが2,000円、小サイズが1,000円、それぞれ2025年度は減額になります。
グレードSにおける補助額の減額は、2025年度の予算全体の調整が考えられます。
複数の窓を改修する場合は合計金額に影響が出る可能性があります。
グレードAの内窓の減額率が大きい
■Aグレードの内窓に関しても、大幅に下がったと聞きました。
2024年度は大52,000円、中36,000円、小23,000円です。
2025年度はいくら補助金が出ますか?
2025年度の内窓(グレードA)に対する補助額は以下の通りです。
【減額の背景と影響】
グレードAの補助額は、大幅に減額されています。
2025年度は2024年度の半額程度になっています。
この変化は、予算配分の変更や他グレードへの重点シフトが原因として考えられます。
また、先進的窓リノベの補助金制度は2025年で打ち切るとの情報もあります。
2026年に何らかの形で補助金が出たとしても、補助額が上がる可能性は低いと思います。
AグレードとSグレードの違い
■AグレードとSグレードの違いについて聞きます。
グレードAとグレードSの差は断熱性能ですか?保温効率ですか?
AグレードとSグレードの違いは、主に窓の断熱性能(Uw値)によるもので、これが保温効率にも影響します。
具体的には、以下の点で差異が現れます。
【Sグレード】
補助金を多く受けたい方、北海道や寒冷地、雪の降る地域など、断熱性能が特に重要な地域や、高い省エネ効果を求める家庭向け。
【Aグレード】
比較的温暖な地域や、コストを抑えつつ一定の断熱効果を得たい家庭向け。
【結論】
AとSの違いは主に「断熱性能(Uw値)」に基づくもので、これが保温効率の差にもつながっています。
窓の選択は地域や住環境、目的(省エネ効果を重視するのか、初期費用を抑えるのか)によって決めるのが適切です。
各メーカーの対応グレード
■内窓のメーカーはLIXILとYKKが国内のシェアが高いです。
YKKはアルゴンガス入りでないとSグレードの基準に達しないと聞いたことがあります。本当ですか?
YKK APの内窓製品に関して、Sグレードの基準を満たすにはアルゴンガス入り仕様が必要であるという話は、特定の製品や断熱性能基準(Uw値)に基づく条件として正しい場合があります。
Sグレードの基準となるUw値(例1.9 W/m²K以下など)は、断熱性能の高いガラス仕様を必要とします。この性能を達成するには、以下のような技術が一般的に用いられます。
【LIXILの状況】
LIXILも同様にLow-E複層ガラスやアルゴンガス充填仕様を提供していますが、製品設計や構造の違いにより、アルゴンガスがなくてもSグレード基準を満たす製品が存在する場合があります。
【YKK APの状況】
YKK APの内窓製品では、標準仕様のLow-E複層ガラスのみではSグレード基準を満たさない場合があり、断熱性能を向上させるためにアルゴンガス充填が採用されます。
特に寒冷地向け製品や高性能住宅向け製品では、この仕様が必須になることがあります。
【三協立山】
三協立山も標準的にLow-E複層ガラスを採用しています。
製品によっては断熱性をさらに高めるためにアルゴンガス充填仕様が用意されていますが、特定のシリーズではアルゴンガスが標準装備されています。
【結論】
YKK APの内窓製品でSグレードの基準(高断熱性能)を達成するには、アルゴンガス充填仕様が必要なケースが多いと考えられます。
ただし、これは製品ラインや地域仕様による違いがあるため、具体的な製品の性能表や仕様書を確認することをおすすめします。
■それでは、見積りを取る際に、補助金をうけること、それからSグレード希望ということを事前に業者に伝える必要がありますね。
その通りです!補助金をスムーズに受け取り、希望するSグレードの内窓を確実に設置するためには、見積もりの段階で業者に以下のポイントを明確に伝えることが重要です。
「先進的窓リノベ補助金を活用したい」と伝えることで、業者側が補助金の対象となる製品や工事方法を選定して見積もりを作成します。
補助金申請に必要な書類(性能証明書など)を用意してもらうためにも、事前に補助金利用を伝えることが必須です。
「Sグレードに該当する性能の内窓が欲しい」と具体的に伝えることで、適切な製品が提案されます。
特に、Uw値が1.9以下の基準を満たす製品かどうかを確認するよう依頼します。
その他の先進的窓リノベの補助金の対象となる工事
■他にも、玄関ドア、サッシ交換(カバー工法とハツリ工法)、ガラス交換など、先進的窓リノベ2025年で対象になる工事のリストを提示してください。
2025年度の「先進的窓リノベ」における補助金対象となる工事内容のリストを以下にまとめます。
補助金対象の工事として、
既存のサッシを外して新たに窓を設置する工事の他、ガラス交換、さらには玄関ドアなどにも補助額が設定されています。
注意点として、高断熱性能の商品が対象となります。
基準に達しない製品に関しては補助金対象外となる為、事前に業者に確認する必要があります。
先進的窓リノベ2025年で対象になる工事の補助金額
外窓の交換(カバー工法とハツリ工法)は施工方法により補助額が異なります。
ガラス交換は、ガラスの種類やサッシの枠の材質等により補助対象となるかどうかが決まります。
玄関ドアは他の窓の工事と同一契約が条件です。
玄関ドア単体では申請することが出来ません。
【外窓の交換(カバー工法)】
既存の窓枠を残したまま、新しい窓を取り付ける工法。
断熱性能が向上する製品が対象。
グレード別に補助額が設定されています(SS、S、A)。
【外窓の交換(ハツリ工法)】
既存の窓枠を取り除いて新たに窓枠を取り付ける工法。
カバー工法より工事が大掛かりですが、断熱性能の向上が大きい。
グレード別に補助額が設定されています(SS、S、A)。
【ガラス交換】
既存の窓ガラスを断熱性能の高いガラスに交換する工事。
断熱性能が向上するLow-E複層ガラスなどが対象。
グレード別に補助額が設定されています(SS、S、A)。
【玄関ドアの断熱改修】
高断熱性能の玄関ドアに交換する工事。
窓と同じ契約内で行う場合に補助対象となります。
【補助金適用の主な要件】
対象となる製品は、国が定める断熱性能基準(Uw値など)を満たす必要があります。
工事は令和6年(2024年)11月22日以降に着手したものが対象。
玄関ドアの改修は「窓の改修と同一契約内」で実施される場合に限ります。
【注意点】
各工事内容において、「SSグレード」の場合はさらに高い補助額が設定されています。
補助金申請には対象製品や工事の性能を証明する書類が必要となります。
補助金申請に必要なもの
■先進的窓リノベ事業で補助額が30万円を超える場合、固定資産税の納税証明書などを提出しないといけないと聞きました。
その他どういった書類が必要ですか?
「先進的窓リノベ」事業で補助額が30万円を超える場合には、補助金申請に必要な書類が追加されることがあります。
以下は必要となる可能性のある書類の一覧です。
【必要な書類一覧】
【補助対象工事の契約書および見積書】
補助対象の工事内容や金額を明確にするために必要です。
【工事前の写真】
補助対象工事の前の状態を確認するための記録写真です。
【工事後の写真】
補助対象工事が完了したことを証明するために必要です。
【製品の性能証明書】
補助対象となる高断熱窓・内窓・外窓が性能基準を満たしていることを証明するための書類です。
【補助金申請書類一式】
補助金の申請フォーム、事業者情報、銀行口座情報などが含まれる書類。
リフォーム工事完了報告書。
「先進的窓リノベ」事業において補助額が30万円を超える場合、建物の所有者や対象建物の証明が求めらます。
以下の書類のうち、いずれか1点のコピーの提出が必要です。
【固定資産税の納税証明書】
補助対象となる建物が申請者の所有であることを証明するために必要です。
【建物の登記事項証明書】
補助対象の建物に関する詳細情報(所有者、所在地、構造など)を確認するための書類です。
【建築確認書】
新築や改修時に発行される書類で、建物が法令に基づいて建築されていることを証明します。
補助額が30万円未満の場合、これらの証明書は免除されます。
申請に必要な条件(補助額5万円以上や給湯省エネ補助金など他の補助金制度と同時申請)を満たすかどうか、工事前、工事後の写真の他、銀行口座のコピーなどが必要になります。
申請は工事店が行います。
補助金をうける場合は工事店が補助金対象業者である必要があります。
事前に先進的窓リノベ事業に申請できるか確認をお願いします。