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「白血病=死」ではない!

前回の投稿では、白血病がどんな病気かをざっくりと説明させてもらいました。
今回は、そのひとつひとつをもう少し詳しく見ていきたいと思います。

・急性骨髄性白血病(AML)
 AMLは、未熟な血液細胞ががん化する白血病の一つです。
リンパ球以外の白血球、赤血球、血小板になる予定の細胞ががん化します。
 急性という名前の通り、数日~数週単位で進行していき、治療しない場合は数か月以内に命にかかわる病気です。
 日本では比較的多いタイプの白血病で、新規に白血病と診断される人のうち、約半数がAMLです。また、高齢者に多い病気です。
 AMLは進行が速いため、多くの場合、急に以下のような症状が現れます。
 早期発見、早期治療が重要です。
症状:めまい、発熱、血が止まりにくい、貧血、息切れなど
 
・急性リンパ性白血病(ALL)
 ALLは、未熟な血液細胞ががん化する白血病の一つです。
 リンパ球になる予定の細胞ががん化します。
 数日~数週単位で急激に進行していくことが多いです。
 大人の白血病では全体の二割ほどを占め、子どもにも起こる病気で、小児悪性腫瘍の中では最多です。
 ALLはAMLと同様に進行が速いため、多くの場合、急に以下のような症状が現れます。
 早期発見、早期治療が重要です。
症状:めまい、発熱、血が止まりにくい、貧血、息切れなど

・慢性骨髄性白血病(CML)
 CMLは、成熟した血液細胞が増殖し、正常の機能を果たさないままに増殖の抑制がきかなくなる白血病の一つです。
リンパ球以外の白血球、赤血球、血小板になる予定の細胞ががん化します。
中年以降の男性に比較的見られますが、白血病の中では珍しい病気です。
 CMLは治療をしなければ、以下のように病気が進行していきます。
 慢性期:約五年、ほとんど症状はない。
 移行期:約半年、発熱や骨の痛みが現れる
 急性期:数日~数週単位で進行、急性白血病のような症状が現れる
 CMLは慢性期のうちから治療をはじめることが非常に重要です。
慢性期のうちから治療薬を飲むことで、慢性期を維持します。

・慢性リンパ性白血病(CLL)
 CLLは、成熟した血液細胞が増殖し、正常の機能を果たさないままに増殖の抑制がきかなくなる白血病の一つです。
リンパ球になる予定の細胞ががん化します。
 CLLは欧米では白血病の数割を占めていますが、日本では比較的珍しい病気です。
 CLLは症状が出ていないうちは治療をしないという選択肢があります。なぜなら、進行が穏やかで、かつ早期で治療を開始しても、あまり生存率に影響がないためです。
 ただし、治療開始基準があるため、定期的にそのチェックを行うことが必要です。
 そのため、数か月~半年に一度通院し、経過を観察します。

以上で、第二回の投稿を終えたいと思います。
ご覧いただいたように、それぞれのタイプに合った治療方針を早いうちからとることで、白血病は生存率が高まる病気です。早期発見のため、定期的な健康診断は欠かさないようにしましょう。
次回以降は、白血病の診断方法や治療方法について学んでいきたいと思います。
次回の投稿もお楽しみに。

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