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「ちゃんとやれ」と言われ続けた日々

こんにちは。
モリことモリからバトンを受けました、RFCで唯一の学生、No.10です。
(社会地位的に)最若手です。

何について書こうか迷いましたが、サッカーについて語ります。
聞いてください。

僕は、生まれながらにして弱小校のエース的存在でした。
なので基本的に、自分よりうまい人たちに囲われてサッカーをするのが苦手でした。(選抜とかトレセンとかいうワードを聞くと、今でも少し震えます。)
そんな内弁慶な僕でしたが、何を思ったのか一念発起して、大学では自分の力を試してみようと、強豪校の門をたたき入部しました。
それはもうやる気に満ち溢れ、部員総勢150名いる中でも、何とか1軍に食い込もうと日々全力でサッカーに打ち込んでいました。

しかし、本入部早々の1年生の6月。
練習後に唐突にコーチに呼び出され、静かに、ゆっくりと、重みのある口調で、こう告げられました。


「、、、お前は遊びの象徴だ。蹴球部辞めてサークルいけ。」


、、、、遊びの象徴、、、?

衝撃でした。
聞いたことあるようなないような、この世に存在しそうでまだしてなかった「遊びの象徴」という言葉でレッテルを貼られてしまいました。正直、自分では真面目に一生懸命やっていたつもりだったので、そんな風に言われるのは心外でした。(「遊びの象徴」がパワーワードすぎて、後続した「蹴球部辞めろ」発言は気にも止まりませんでした。)

でも今考えると、当時の僕は正真正銘「遊びの象徴」でした。
好きなプレーは、ヒールパスとフリックプレー。得意なシュートはループシュート。常に狙っているのは股抜きと裏街道。その他隙あらば、愛読書であるストライカーDXを読み込んで培ったスキルを好き勝手に試していました。そしてそれが、「うまさ」だと完全に思い込んでいました。
しかしその分、ミスの数も当然多くなっていました。当時のチームの先輩からも、「プレーが丁寧に雑」「お前は未完の大器」などと揶揄されていました。やることなすこと全て難しいプレーを選択して、ことごとく失敗していたのです。当時の僕はそのプレーの先に、成功、完成があると思っていました。しかしそれは、このチームが求める「うまさ」ではなかったのです。

遊びの象徴と銘打たれてからは、遊びじゃないサッカーって何だろうと真剣に考えるようになりました。ありがたいことに、周りにお手本となるような選手がたくさんいたので、参考にしました。結論は、「ボールを取られるな」「取られるなら遊ぶな」でした。(当たり前に聞こえますが、当時の自分にとっては大発見。ブレイクスルー。文明開化。)
これは、単にヒールパスやフリックプレーをするなということではないのです。取られなきゃ何したっていいのです。僕の場合は、状況を判断せずにおこなって、ミスを重ねていたから怒られていたのです。そのことに気づいてからは、「ボールを失わないこと」がプレーの最優先事項になり、自分の中でうまくなることの意味が180度変わりました。基本となるインサイドキックやトラップをひたすら練習し、ボールを失わないためのスキルとメンタルを磨き続けました。その甲斐あってか、3年生の頃には部員150人中20人程度しか入れない1軍のメンバーとして戦えるようになりました。(うまい人とサッカーをするのが根本的に嫌いな自分にとって、1軍で過ごした期間はある意味地獄でしたが、それはまた別のお話し。)(2年生の時は3軍にいた自分を飛び級で1軍にあげてくださったのは、他でもない遊びの象徴と銘打ったコーチだったのですが、それもまた別のお話し。)大学サッカーを経て初めて、学習院の恩師である勇作先生の金言、「基本こそすべて」の本当の意味を理解することができました。


、、、、、時は流れ、2020年。
あの日から早9年。
RFCでは、遊びの象徴的なプレーがまた戻ってきてて、少し笑えます
ヤスによく怒られます。セイジによく舌打ちされます。モリに足裏で引くな!と、どなられます。

今でも、股抜きを狙いすぎて失敗すると、6月のすこし生ぬるい空気とともに、脳裏によみがえる声があります。


「おい、、お前また遊んでんのか?」


「ちゃんとやれ。」


コーチ、、、僕、、また、遊んでます。。。

またいつか、、、叱ってください。。。


結論:叱ってください。


さて、そろそろブログリレーも終盤にさしかかってまいりましたね。
あ、そういえば皆さん、一家に一台欲しい物といえば何を思い浮かべますか?
テレビ?パソコン?ダイソン?ルンバ?

いやいや、アキトでしょ~

てことで、続いてはRFCの便利屋アキト君にパスします。
今シーズンは優秀な新マネージャー小堀さんの加入もあって、アキトの存在価値が半減(消失?)したなんて声もちらほら聞きますが、これからどのように差別化を図ってくるのか、期待してみていきたいところです!
「Akito」さん、それではゲームを開始してください。


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