■起始部
・5~12肋骨外面
■停止
・腸骨稜の外唇
・腹直筋鞘の前葉、白線
■作用
・片側:体幹を同側に側屈させる。反対側に回旋させる。
・両側:体幹を屈曲させる。
■神経支配
・肋間神経(T5~T12)、腸骨下腹神経
■ワンポイント解説
アウターマッスルとして、体幹の強い屈曲・側屈・回旋に関わる筋肉となります。
胸郭から骨盤にかけてV字ラインで走行しており、内腹斜筋(A字ラインで走行)と協調しながら、体幹の動きに強く関与しています。
・屈曲時:外腹斜筋・内腹斜筋が共に両側が収縮
・側屈時:右側屈において、右外腹斜筋・右内腹斜筋が共に収縮
・回旋時:右回旋において、左外腹斜筋と右内腹斜筋が共に収縮
上記のように外腹斜筋と内腹斜筋が協調して働きながら、体幹の動きをつくっています。
外腹斜筋は、その走行ラインのため、内腹斜筋のような仙腸関節への圧迫力は発生しないため基本的に関節制御に働かない筋肉となります。
しかし、横隔膜の収縮と協調し、腹腔内圧を高め、体幹の剛性力を高める。といった体幹の安定化には外腹斜筋も一緒に働いたりします。
【腹腔内圧を高めるには】
※横隔膜の収縮(下制)がおきると、腹腔に圧がかかり腹部内圧が高まろうとします。そのためお腹が膨らんでいくのですが、お腹が膨らむと腹腔にかかった圧が逃げるため、お腹が膨らみ続ける限り腹腔内圧は高まりません。
腹腔内圧を高めるには、腹筋群により腹腔に外圧をかけ、横隔膜の収縮により膨らもうとするお腹を止めることが必要になります。
こうしたお腹を膨らませる安定化のさせ方は、体幹の剛性力は高く、身体にかかる負荷が高いスポーツにはとても向いています。(ラグビー、相撲、ウェイトリフティング、etc)
そうしたスポーツ選手たちのお腹は、普段から少し膨らんで見えると思いますが、これはこうした腹腔内圧を高める体幹安定化のさせ方をしているのが要因と思われます。
体幹の安定化のさせ方には
・腹横筋優位の「ドローイン」
・腹斜筋優位の「アブドミナルブレーシング」
・腹腔内圧を高める「プレッシャー」
などの使い分けができますが、どれが良い悪いではなく、目的によって使い分けができるのが良く、さらに言えば、自動的に使い分けがされている状態が最高と言えます。
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