
ルナとルナ
ざわつく心は正直で、
伝えたかった言葉が走り出す、
初めて声をかけたあの日の夜の君のこと。
止まらぬ涙で溺れそうで
脱ぎ捨てて闇夜を歩きだす、
そんな君を見てそっと手を伸ばす月は静か。
優しくも照らす光に抱かれて
寝顔すら微笑む夜のひと時
時間が過ぎるほど苦しいのはどうして
時間が過ぎるほどあの日が眩しいから
すれ違いの日々も悪戯も
思ったままに傷付け合う日
本当と嘘と望みと悲しみは言葉を狂わす。
嫌いだと言っても言葉だけ
いつもの場所に残す置き手紙
何度も書き直しては心を癒す月下の頃。
触れ合う指を間に絡めては
そっと漏れた囁きに体が震える
離れていたって離れないって叫びたいよ
月が綺麗ですね
