黄昏通信 Vol.25
外は雨模様の夜の帳
窓を開ければ、まばらに走る車の音が僕の部屋へと届いてきます。もう明日の仕事が始まって新たな日が始まっている人々達の晩夏。トラックは寂しくも侘しくもタイヤの音だけを残して通り過ぎていきます。
こんばんは、ろどです。
いかがお過ごしでしょうか。
きっと、暖かなベットと布団に埋もれ・・・すやすやと明日から始まる新たな日の思いを感じつつ、思い思いの夢の中へと身を沈めては、それぞれの夢のスクリーンのヒロインを演じてる頃かな。。。
窓の外は晩秋の空、頬を掠める風はすっかり冷たく、冬の訪れとを教えてくれてるようです。
この週末に、子供と公園で遊んできました。周りの木々は紅葉をまとい、尽きた葉は最後の力を誇示するかのように、広く地面に敷き詰められる落葉は愛おしくも暖かで、僕の歩く早さに、そっと着いて来ては語りかけてきます。
足にまとう秋の風は少し早足で過ぎては、また渦巻きを上げては枯葉とじゃれ合い紅い絨毯は彩り変えてゆく。。。
木陰に現れては隠れる秋の妖精達は、すこし悪戯好きなのかな。赤と黄色の木々の中で、風に乗っては現る人へと近づいては語りかけてくる。
この先は冬の国
行く道は白の国
僕だけ知ってる
思いの道の鍵を
心の言葉で開く
もう秋は終わりですね。
紅葉に彩る並木道を枯葉で敷き詰められた小道を歩きながら、少し寂しくもあり、悲しくもあり、恋焦がれた秋の日のこと。
この秋は心を満たしてくれた秋。無くした筈の心の欠片が、忘れたはずの心の色が、秋の風とともに訪れ、そっと彩り満されて、暖かい僕のこと。
みなさん
どんな秋の訪れを感じ、秋と共に過ごしましたでしょうか?別れ出会い満たされ傷付き、心を現れ洗われ表れる。
秋の妖精が語るるは、己の心の鍵と秘めて閉じて隠れしし心の奥に沈む闇の扉を、解き放つるは己しだいと。開かぬ扉は己を覆い隠し道無き時の亡者。放てば先の扉は陽の心に安堵と己の真実の時と道へと歩くは時の旅人。
僕の中の言葉
秘める鍵は何
覚えた空は心
語るには目も耳も手も足も、いっそ口すら要らぬ思いの現われ、きっと届くでしょう心の扉。表れし言葉の鍵は、色すらない白の輝きで形すら見えぬ形容は真実の思いなんでしょうか。浮かぶ空は寒さ感じる晩秋の空。そっと交じあえば僕にきっとくれるでしょう。その道の先。
道は交じりあい。離れて、別れて、そして、また、交じり合う。
パパー。早く早く。
グローブとボールを抱えながら走って行く息子の後ろ姿は、時の流れはここにあり、そして僕はここに立ちそして、秋の空の下で、道が見えた気がする。
ありがとう秋の空、
こんにちは冬の空、
大好きだよ僕の空。黄昏通信。