シャンパンタワーの法則に注目してみよう!
シャンパンタワーとは
結婚式などの大勢のおめでたい場において演出されるイベントの一つです。
1番上のグラスからシャンパンが注がれると、グラスから溢れたシャンパンが2段目、3段目、そして、全体へと伝わり、タワーが完成するというものです。
このシャンパンタワーの特徴は、一番上にある一つのグラスが満たされないと二段目以降のグラスにはシャンパンが流れていかないということです。
シャンパンタワーの法則の本質
このシャンパンタワーは、人生のバランス、エネルギーの配分、自己犠牲のむなしさなど多くの考え方をイメージアップするのに有効だと感じました。
特に、一つに組織において長期間にわたり自己犠牲のもとキャリアをアップしてきた方にはとっては、この法則が新たな気づきになるはずです。
シャンパンタワーの各段の位置づけ
シャンパンタワーの
1番上:自分自身
2段目:家族やパートナーなどの身近な人
3段目:会社の同僚や友人
4段目:カスタマー
5段目:社会や地域の人たち
シャンパンはエネルギーと考えます。
人生のバランスをとる
タワー全体を人間関係として捉えたとき、
あなたはどの段のグラスからシャンパンを注いでいるでしょうか?
責任ある役目を担っている人や組織に属している人の場合によく見られるのが、上の段にはかまわず、いきなり4段目のお客様や地域の人たちからシャンパンを注ぐケースです。
自分の役目を果たそうと一生懸命になるあまり、自分や近しい人のことはさておき、遠くにいる人からシャンパンを注ぎ込むのです。
また、3段目の会社の同僚や友人たちから先にシャンパンを注いでいるケースも多いようです。
結婚している女性の場合、特に専業主婦の方たちなどは、2段目の家族のグラスに自分のシャンパンをすべて注ぎ込んでいる人もいます。
でも、そうしていると、自分のグラスはいつまでも空のままです。
その状態で、人生のバランスをとることは困難です。
あなたは誰かに何かをしてあげたことで、相手から思ったような反応が得られず、
「こんなにしてあげたのに!」と思ったことはありませんか?
もし、あったとしたら、それは自分のグラスが空の状態だったからです。
人は、自分のグラスが空だと、他人からエネルギーを奪いたくなり、相手から見返りを求めたくなります。
また、心の余裕がないので、周りの人に笑顔で接することもできません。
その状態では、本当に相手のためになる働きかけはなかなかできないと思います。
まず、最初に自分が本当に満たされていたら、相手から何も返ってこなくても気にならなくなります。
人生のエネルギーの法則
バランスライフを築くには、最初に自分のグラスから満たす必要があるのです。
残念ながら、自分のグラスは自分で満たさないと誰もエネルギーを注いではくれません。
では、あなたはどうやって自分を満たしていきますか?
それは小さなことでいいと思います。
趣味の時間を増やしてみる。
自分の時間を作って、空気の良い場所に出掛けてみる。
美味しいレストランで好きなものを食べる。
散歩やサイクリングなどの運動をする。
温泉に行くなどなど...
そうです。ワクワクした気分を追求してみましょう!
自分のグラスが満たされていくところを想像してみてください。
あなたのグラスが満たされ、その満たされた状態から溢れでたエネルギーが周りの人に伝わっていったとき、初めて、周りの人も幸せになります。
それが、人生のエネルギーの法則です。
シャンパンタワーの法則の自己活用
私自身も、役職定年し、再雇用後の心身の不安定な時期がありました。
1番上の自分自身のグラスがまったく満たされていませんでした。
家族との会話も減っていたので、もちろん、2段目も満たされていません。
3段目の社員との交流がなく、彼らを満たしてあげることはできず、
4段目の顧客や組織や上司に向かってのみ、シャンパンを注ぐことに四苦八苦していました。
もちろん、5段目に目を向ける余裕もありません。
その結果、一時的に人生のバランスも崩れてしまいました。
ふと自分の人生を振り返ったら、自分に残されたものは何もなかったのです。
「自分の全ての時間を注ぎ込んできた、あの時間は何だったんだろう?」
「今の自分に、一体何が残っているんだろう?」
感じた空虚感にはものすごいものがありました。
そんな経験から、ぼくはまず、一番上の自分のグラスからエネルギーを注ぎ込み、自分を満たした状態にすることが、何よりも大切だと考えるようになりました。
時と場合によっては、自分のグラスからではなく、
家族や周囲の人からエネルギーを注ぐ必要もあるでしょう。
でも、そうでないときは、自分自身から満たしていかなければ、
エネルギーは循環していきません。
この法則を実践していけば、心にゆとりが生まれ、人との接し方も変わるでしょう。
家族との関係も、友人たちとの関係も、仕事のやり方も徐々に変わるはずです。
結果的に、自分自身の人生に大きな変化が生まれます。
まとめ
私は、今回の経験をした以降、シャンパンタワーの法則を活用し、少し行き詰った時や、何かモヤモヤ感が生じたとき、トップのグラスにシャンパンを注いでいる自分を想像する習慣をもつようになりました。
すると、自分自身の気持ちに向き合い、今やるべきこと、考えることのベクトルが定めていけるようになりました。
皆さんも活用されてみてはいかがでしょうか!
・まず、自分のグラスを愛で満たしていき、その溢れた分を人におすそ分けする。
・順番が大事。途中のグラスに注ぐのではなく最上段の自分のグラスを最初に満たす。
・自己犠牲は美しくみえるかもしれないが長続きしない。