あなたにとって、定年後に待ち受けるリスクとは何でしょうか?
本日は、定年後、すなわち65歳以降に訪れる可能性のあるリスクについて少し考えたいと思います。
定年後に待ち受けるリスクとは?
お金や健康だけが不安の要素ではありません。
・現役時代の肩書や振る舞いは地域や家庭で通じません。
特に在職中の立ち居振る舞いは簡単には抜けませんよね。
これを続けてしまうと家庭や地域での居場所は確実になくなります。
・悠々自適でバラ色の退職後も3ヶ月から半年で色あせてしまいます。
在職中は、定年後は仕事もせずに毎日が日曜日、あれもやり、これもやりと楽しい日々が待ち受けていることを楽しみにして退職の日を迎えます。
しかし、そのような気持ちも日がたつにつれ当たり前となると、ありがたみがなくなると、やがて、今日行くところがない、今日用事がない、つまりスケジュールのない自分に焦る状況が訪れます。
・あきらめ感が当たり前になると、日々の活動の意欲がなくなります。
生きがいのない毎日、社会から必要のない自分が当たり前の日々が続くと、やがて引きこもりや認知症の始まりにもつながります。
定年後の自由時間はどれくらい?
ご自身の65歳以降の自由時間がどのくらいあるか試算してみたことはありますか?
一般的には、生活必需時間と労働時間を差し引くと自由時間は平日で4時間、休日で14時間と言われます。
したがいまして、社会人となって65歳までの間の自由時間は約12万時間あることになります。
一方で、65歳以降、80歳までの15年間の自由時間は約7万7000時間となり、実に膨大な自由時間があることを認識いただけるかと思います。
そして、この時間をいかに使うかが後半の人生の大きなポイントとなります。
定年後の生きがい探しをする準備が手遅れとなる
特に、十分な組織への貢献、社会貢献を果たしたので定年後は悠々自適に過ごしたいと考える方が大半ではないでしょうか。
このため、現役時代に定年後の準備をする機会、必要性を感じることなく定年を向かえる方が多いのではないかと思われます。
65歳から新たな目標を掲げ努力を開始するには心身ともに余力がない状況であり、定年前の早い段階で準備を開始しておけばよかったと後悔することになります。
次回は、早期に定年後の生きがいや豊かさについて考えていくための基盤となる定年後の生きがい探求、定年のための準備について考えてみます。
お楽しみに!