ななしのさんまうまい

　雀魂ななしサンマ杯が9/17に行われた。
　はっきり言って前哨戦というか準備枠からめちゃくちゃ楽しんだ。

　先に悪かったところだけ言っておくと。
　機材トラブルによって開幕が遅れる、音声トラブルによって中断、最終的に一部グループのみ音声が２重になった状態でのインタビューになる、試合の映し方で本番中に参加メンバーからアドバイスを受けるなどリハーサル不足が露呈していたのだけが残念だった。
　そういう意味では逆に今からアーカイブ見る人は面白いとこだけポンポコ見ていけるので麻雀好きなら本当にオススメ。

　開催まで３週間ない状況での開催告知でどうしても時間が足りない中、参加メンバーは様々な組み合わせで麻雀コラボを組み大会への気持ちを盛り上げてくれていた。
　また今回は参加者の多くが初心者だったこともあり、準備コラボを追うことで麻雀初心者でも麻雀の見方やどういうゲームかを知っていけるようになっていたのもよかったと思う。
　個人的に一番好きだったのは「泡」という謎ワードが定着しつつあること。これは「経験者が泡を吹くような」という意味で「失敗・間違い」のちょっと強い版。「泡打牌」「これは泡かも」など非常に使い勝手が良いのでぬるっといろんな界隈で流行って行ってほしい。
　また今回本当に厚いご協力をいただいた松本プロ、渋川プロ、多井プロの打ち筋、牌譜検討もめちゃくちゃ楽しませてもらったし、本当に勉強になった。これが無料で見られるのは純粋にバグ。

　準備コラボ、本戦での個人的にすごく面白かったのは
　本業ではベーシスト、コンポーザーなどを務める、個人勢から774inc.に加入した超古株、ななしかしこ四天王の一角、花奏かのんさんの配信。
　ねるちゃんとどっちが頂上かしこかと比べられるくらいの地頭の良さから繰り広げられる牌譜検討、牌効率への理解、指導の呑み込みの速さが異次元で初心者配信とは思えないくらいノンストレスに見られたし、コメントでも見られたけどめちゃくちゃ勉強になった。大会参加にあたって麻雀系トップVtuberの千羽黒乃先生の名著「麻雀1年目の教科書」を熟読されるなど座学の余念のなさも見せた。
　先鋒として迎えた本大会ではなかなかあがり運が上向かなかったものの渋川プロの教えを完璧に守るカチカチに手堅い麻雀で被害を最小限に抑えバトンを回した。初心者でこのカチカチ麻雀打てるのちょっと尋常じゃないでしょ。
　これで終わりは寂しいなぁと思っていたら、振り返り配信で10月から雀豪への道をやろうかなとおっしゃっていてとても嬉しかった。

　本戦では渋川プロの大回転がやっぱり見どころというか、さすプロ！ひ渋強～～～～～～～！という感じで、途中から爆笑しながら見ていた。そりゃ多井プロも愚痴りたくなりますよ。

　あと大会中に因幡はねることねるちゃんが「ずっとななしいんくで大会やりたいと思ってた」と言っていたのがとても印象深かった。ねるちゃんは旧所属のあにまーれが解散するかもという時に運営の上層部に「あにまーれは残してくれ」と直談判するなど、箱内てぇてぇを口では嫌っているが箱愛が非常に強い。でも忙しさや口ようけさ、ゴリゴリの陰キャ思考ゆえに、なかなか箱内で絡めるメンバーが少なく、よく寂しがっていたので今回、こうして大会が開けたのは本当にうれしかっただろうなと思う。
　思ったより重い事情で休止中のいなうるうの声掛けによって集まった、ななし麻雀部もできれば今後も続いて行ってほしいなと思う。コラボ声かけベタなメンバーが多いので、できればいなうるうが帰ってきてまた積極的にコラボ組んでほしい気持ちがあるんだけど、事情が事情だけになかなか難しいのかなぁ。

　とにかく今回の雀魂ななしサンマ杯はめちゃくちゃ面白かったので、麻雀興味ある、サンマ興味ある、麻雀初心者Vtuberからしか得られない栄養素がある、といった人たちは誰か一人でも推しを見つけて準備コラボから追いかけて行ってみてほしい。
　たぶん、すっげ―楽しい。