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交通系ICカードで稼ぐ方法について物申したい。

※アイキャッチ画像は生成AIとCanvaで作成しました。

どうも。Rexyです。

先日、note内でネットサーフィンをしていたところ、「交通系ICで月50万稼いだ方法」みたいなnoteを見つけました。

値段が3000円弱だったのですが、興味があったので、noteを買って見ることにしました。

感想としては、斬新な方法で面白かったものの、他人にはあまりおすすめできない方法でした。

今回は、私が交通系ICカードで稼ぐ方法に対する意見を述べていきたいと思います。

結論から述べますと、交通系ICカードで稼ぐ方法は、「交通系ICカードを売って稼ぐ!」という内容でした。

交通系ICカードを用いた物販で利益を得る方法についてまとめるとこんな感じです。

  1. 収益の方法: SuicaやPASMOなどの交通系ICカードを仕入れ、販売する。これらは半導体不足で首都圏での販売が停止しており、需要が高い。

  2. 地方在住者の有利な点: 地方の交通系ICカード(例:福岡の「はやかけん」、北海道の「Kitaka」など)はその地域でしか手に入らないため、コレクターや利用者に需要がある。

  3. 仕入れ方法: 地方の券売機で直接購入するか、ネット(主にヤフオク)から仕入れる。

  4. 販売方法: メルカリやヤフオクで販売。特にメルカリはユーザーが多く、少し高めの価格でも売れる可能性が高い。出品写真は綺麗に撮り、価格は相場より500円高く設定してから徐々に値下げする。

  5. 発送と注意点: ミニレターで発送することを推奨。残高0円にして販売しないと規約違反になる。また、年間一定の利益を超える場合は古物商許可証が必要。

  6. To Doリスト: 仕入れ、残高をゼロに、綺麗な写真、価格設定、出品、値下げ、発送の手順を守れば利益が出ると説明。

一見すると、初心者向けでリスクが少なく、収益が期待できるビジネスモデルが提示されています。

しかし、こちらの方法は、モラルに欠けています。

ただのカードとはいっても、交通系ICカードはクレカのようにお金が関わるカードなのです。

つまり、交通系ICカードの物販は、札束を売ることと近いことをしているのです。

確かにnoteでは、交通系ICカードの残高が入ったまま出品するのは違反行為であるという旨の説明はされています。

しかし、交通系ICカードを出品すること自体、マネーロンダリングに使用される可能性がある為、違反行為となるのです。

それでは、交通系ICカードの転売におけるマネーロンダリングの可能性について解説していきましょう。

マネーロンダリングとは

マネーロンダリング(資金洗浄)は、不正な手段で得た資金の出所を隠し、その資金を合法的な資金のように見せかける行為を指します。通常、このプロセスは以下の3つのステップに分かれます。

  1. 配置(Placement):不正資金を金融システムに投入。

  2. 分離(Layering):複数の取引を経由して、資金の出所を追跡しにくくする。

  3. 統合(Integration):最終的に合法的な経済に資金を戻す。

交通系ICカードとマネーロンダリングの関連性

交通系ICカードは、一定の金額を事前にチャージして使用するプリペイド型の電子マネーです。以下のような理由から、マネーロンダリングの手段として悪用される可能性があります。

  1. 匿名性の高い購入:交通系ICカードは基本的に身分証明を求められずに購入できるため、誰でも取得可能です。この匿名性が、資金洗浄を試みる者にとって魅力的です。

  2. 高額チャージ済みカードの転売:不正に得た資金で高額をチャージしたICカードを転売することで、現金を他人に渡すことができ、資金の出所を隠すことができます。購入者は一見合法的な取引としてこのカードを受け取るため、資金の「洗浄」が成立します。

  3. 規制の不足:現金に比べて規制が緩やかな電子マネーは、監視の目が届きにくいため、マネーロンダリングの標的になることがあります。

政府や規制当局の対応

近年、マネーロンダリング対策として、電子マネーを含む支払い手段への規制が強化されています。例えば、一定の金額以上のチャージが可能な電子マネーに対しては、本人確認が求められたり、取引の履歴が監視されたりしています。これにより、マネーロンダリングへの対抗策が進んでいます。

実例と問題点

交通系ICカードを転売することは、カードを発行している会社のルールで禁止されていることが多いです。しかし、これを無視した場合、犯罪者がこの行為を使って「お金の洗浄」、言い換えれば「マネーロンダリング」を行うことができます。

例えば、犯罪で得たお金を持っている人が、そのお金を高額でチャージされた交通系ICカードに変えたとします。そして、そのカードを誰かに売って現金を得ることで、お金の出所が分かりにくくなります。こうすることで、本来は犯罪で手に入れたお金が、合法的に見える形で世の中に出回るようになります。

このように、高額チャージされたカードを売ることで、お金の「出どころ」が隠されてしまうため、犯罪者にとっては資金を「クリーン」にする手段として悪用される可能性があります。これが交通系ICカードの転売が危険視される理由です。

交通系ICカードの残高がゼロであっても、カードの転売は依然として問題があります。交通系ICカードは、その所有権が発行元に属し、利用者はカードを「借用」している形になります。つまり、残高がないカードでも第三者への譲渡や転売は利用規約違反となることが一般的です。

また、マネーロンダリングに利用されるリスクは、基本的に残高が高いカードに関連することが多いですが、規約違反として問題になるのはカードそのものの転売行為です。例え残高がゼロであっても、転売は不正な利用の助長や規約違反の観点から禁止されている場合がほとんどです。

まとめ

交通系ICカードの転売は、一見無害に思えるかもしれませんが、マネーロンダリングに利用される危険性があるため注意が必要です。

このリスクを防ぐため、多くの国や企業が法規制や利用規約でこれを禁止しています。

特に物販を行う人は、このような行為がモラルに反する可能性を含むため、慎重な対応が求められます。

物販はフリマアプリに不用品を売る感じで行うので、収益が他の副業より発生しやすいですが、一歩間違うと社会的に反することを無意識に行ってしまうリスクがあります。

物販で稼ぐ人は、モラルに抵触することを行わないように気をつけてください!

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