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「ゴミうんち展」で考えた〝見えないものと向き合う“ということ。


皆さんこんにちは!Kです!

先日、21_21 DESIGN SIGHTで開催中の「ゴミうんち展」に行ってきました!タイトルからしてインパクトがありますが、その内容も深く考えさせられるものでした!

ゴミとうんち、それは「見えないもの」?


まず、展示会のメインビジュアルを見て驚いたのですが、そこには「ゴミうんち」というタイトルが消されていました。
このデザインには「自然界にはゴミやうんちは存在しない?」「ゴミやうんちは見えないもの・消えてしまうもの」という認識を際立たせる意図があるそうです。

消されたタイトル



普段、私たちはゴミの行方を深く考えることは少ないかもしれません。
でも、この展示会を通じて、「ゴミはどこで生まれて、どこに行くのか」「私たちがゴミを汚いものとして無意識に見ようとしないことで、何が起きているのか」といった社会問題を自分事として捉える大切さを感じました。

印象的だった作品:「フェルトで作られた衣服の彫刻」


展示の中でも、特に心に残ったのがフェルトで作られた衣服の彫刻です。
空っぽの衣服からは、かつてそこにいたであろう人の気配があり、それは「存在するはずのものの不在」を強く感じさせるものでした。

フェルトで作られた衣服の彫刻


この衣服に使われているのは、布を織る際に出る落ち綿を圧縮して作られた工業用フェルト。さまざまな色の端切れが混ざり合い、最終的に灰色になっています。
この「抜け殻のような衣服」は、生命の循環をインスピレーションに制作されており、「生命が分解へと向かう過程」を表現しているのだそうです。
この作品は、ゴミやそのゴミを本当にゴミとして扱うのか、改めて考えるきっかけになりました。

捨てられる食材から生まれる新たな可能性


この展覧会では、企業の取り組みも紹介されていました。
その中でも心惹かれたのは、アシックスのプロジェクト。

アシックスは、廃棄される食材から色を抽出。それを自然染料として布部分に使用したものをスポーツシューズにし、
この技術で、化学染料の使用量を大幅に削減できたそうです。

自然染料で作られたシューズ
左:抹茶×レタス
右:ルイボス×柿

地球環境に優しい取り組みが、こうして広がっていくのを知ると、自分も何かできることがあるはずだと勇気をもらいました。

私たちができることは?


この展覧会を通じて、「ゴミは本当にゴミなのか?」と改めて考える機会をもらいました。普段見過ごしている「見えないもの」に目を向け、ゴミや使い捨てのものに対する意識を少し変えるだけでも、大きな一歩になるかもしれません。

私たち一人ひとりの小さな行動が、循環する未来をつくるきっかけになる。そんなメッセージを胸に、これからもできることを探していきたいと思います。

皆さんもぜひ、「ゴミうんち展」で見えないものに目を向けてみてはいかがでしょうか^ - ^