においの世界へようこそ! ~汗のにおいはお嫌い?
こんにちは! れぼんです。
においのサービスを提供する会社でアルバイトしてます。
だから、においの不思議にとっても興味あり!
ありがたいことに私の周りにはにおいにとっても詳しい人がたくさんいて・・・
今日も、教えてもらったにおいの雑学を φ(..)メモメモ。
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それにしても毎日暑い・・・何がいやって、汗臭い満員電車。この汗臭さって不愉快。
そもそも、この汗臭さの原因って何なんでしょう
汗のにおいは、汗特有の不快なツーンとしたにおいは主に有機酸によるもの。
有機酸と言えば、炭素を含む化合物で、酸性を示す特性を持つ化合物の一群です。これらの酸は広範な用途と特性を持っていて、私たちになじみのあるのは 酢酸 や クエン酸 や 乳酸 !
ピクルスや酢などの使われる酢酸。主に柑橘類に含まれ、酸味を付けるために使用されるクエン酸(最近は清掃用の洗剤としても使用され、カルシウムの除去や殺菌効果があり!)。ヨーグルトや漬物の発酵過程で生成される乳酸(化粧品や医薬品の成分としても利用されますねぇ)。
もう少し、農業や工業での活用を見ると、殺菌や防カビ効果があり、飼料の保存や家畜の健康管理に使用されるギ酸。土壌改良剤として使用され、作物の成長を促進する効果があるリンゴ酸。有機溶媒として、塗料、接着剤、クリーニング剤などに使用される酢酸エチルなども有機酸です。
有機酸はこんな有用な活用をされている一方、嫌な臭いなどの嫌な成分としての側面もあったんですね。
腐敗した食品や、体臭の原因としても知られているカプリル酸。
汗や体臭の原因となる有機酸のイソ酪酸。
「Rancid(腐ったような悪臭)」「Cheesy(チーズ臭い)」などと表現されることの多いこれらの酸はいわゆる『嫌なにおい成分』
ここで、ちょっとした雑学。
嫌なにおいの成分の話を職場でしていたら、隣の先輩が一言。
「れぼんって、果物が大好きでしょ。(はい!好きです)
実は果実の香りには、この『嫌なにおい成分』が結構はいってんだよ」
うぇ~。マジ?
「トロピカルフルーツに無くてはならない、まったりと熟れた感じや、いちごやラズベリーのフレッシュさを演出してくれているんだ。
いわば、助演俳優。 僕なら、その活躍に助演俳優賞をあげちゃうね。」
ほう。
「極めつけはレモン。
爽やかでジューシーなレモン果汁の香りをレモン香の秘密は、汗臭くてちょっと古雑巾を想わせる一滴のトランス脂肪酸!
そういえば数年前に、緊張したときなどに顕著になる汗臭さ=「ストレス臭」が話題になったけど、一方で最近、他人の汗臭さには不安感を和らげる効果があることもニュースになってるんだ。
なぜ不安感が軽減されるのかはまだ解ってないけどね。
ひょっとして我々は無意識に仲間やパートナーを欲しがっていて、汗臭さに仲間の存在を感じているのかも知れないねぇ。」
なるほど。
そういえば・・・私の友達に、みんなが嫌がっていた汗臭い大学の部室のにおいが好きって言っている人がいたけど、あの汗臭いにおいで安心=好きだったのかも。
「イーストロンドンでは、独身者が汗臭い下着を持ち寄ってにおいを嗅ぎ合う「フェロモンパーティー」が毎年開催され、お気に入りのにおいを見つけた人たちのカップルが誕生しています。
とはいっても、わざと汗臭いままデートへ行くのはやめてね。
ちょっとチャレンジング過ぎます(-_-;)」
まさかぁ。いくら私でも、そんな手はつかいませんよぉ(笑)
さてさて、汗のにおいについては、なんとなく分かった感じになってきました。
最後に、もう一つだけ。
まさか、香りで汗を抑えるなんて手はないですよねぇ。
「長崎大学の研究で、汗を出す汗腺に嗅覚受容体が複数存在し、そのうちのOR51A7という嗅覚受容体が発汗量の制御に何らかの働きをしているって報告があったよ。
β-イオノンというフリージアの香りのする物質を肌に塗ると、女性は発汗量が減るんだって。
ただね、男性は逆に発汗量が増加しちゃったらしいので、みんなに共通の汗を抑える香りではなかったんだ。ざんねん。」
おお!それはざんねん。
でも、私は女性(^-^)
フリージアの香り。試してみることにします!
….ということで、本日は、ちょっと意外な汗臭い話でした(^-^)
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さまざまなニオイの中にどんなキャラクターが隠れているのか、それが情緒や感性にどのように関連してくるのか、モノのニオイをばらばらに解体してプロファイリングする官能評価手法やAIを活用し、解き明かしてくれます。
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