「においの世界へようこそ!」 行きつく先は無臭?
こんにちは! れぼんです。
においのサービスを提供する会社でアルバイトしてます。
だから、においの不思議にとっても興味あり!
ありがたいことに私の周りにはにおいにとっても詳しい人がたくさんいて・・・
今日も、教えてもらったにおいの雑学を φ(..)メモメモ。
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最近涼しくなってきて、さすがにサンダルからちゃんとした靴に。
家族みんなの脱いだ靴がそろうと玄関も蒸れたにおいがしてるような気がして・・・消臭剤を買いにドラックストアーに。
行ってみてびっくり!
最近あまり気にしてませんでしたが、場所や状況に応じた数え切れないほどの消臭剤があるんですねぇ。
この日本の消臭剤の多様性は、日本特有の文化や生活環境、そして消費者のニーズに深く関連していそう。
なぜ?
で、ちょっと探ってみると・・・
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<清潔さと香りへのこだわり>
日本では、清潔さが非常に重視される文化。
日常生活において、家や身の回りを常に清潔に保つことが美徳・・・で、日本人はある意味、潔癖性。「においがある=不衛生」 という感覚。
公共の場や家庭で「不快な臭い」を避けることはこの理由とは少しちがうかもしれませんが・・・
たとえば日本食などは素材が持つ繊細な香りを重視する傾向も強く、香水などはNG。外国の料理やワインは香りもしっかりしていて、そんな食空間の中では幸水も気にならない。そんな生活背景も関係していそう。
<人口密度と狭い生活空間>
日本の都市部では、生活空間も比較的狭い!(ことが一般的ですよね)
どうしても、臭いがこもりやすい環境が生まれ、特に家庭内での臭い対策が重視される・・・ってこともありそう。
部屋の中やマンションの狭い玄関など、限られた空間でも臭いが気にならないよう、各種の消臭剤が利用されるのでしょう。
特にトイレや台所、ペットのいる家庭など、特定の場所に特化した消臭剤が多く存在するのはその理由からだと思います。
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ちなみに、昨今では、香害なんて言葉もあります。
香水、柔軟剤、消臭剤、シャンプー、ボディソープといった日常的に使用される製品の香り匂いによって引き起こされる不快感や健康被害が「香害」と呼ばれるようです。
と言っても、日本の生活の中に「におい」の文化がなかったわけでなく、おしろいのような伝統的な香りから現代の香水、柔軟剤まで、日本人は歴史的に香りに敏感で、清潔さやマナーの一環として香りが使われてきたはず。
なのに、近年の製品に含まれる人工香料の強さや持続時間の長さが増加し、これが逆に人々に不快感や健康被害をもたらすケースが出てきたのでしょう。
2017年には日本消費者連盟で「香害110番」という電話相談窓口が設けられるなど・・・
うむ。事態は結構深刻!?
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こんな感じで特に日本の生活空間では強いにおいがNGとされていますが、
ふとレボンは考えるのです。
ほんとに無臭の空間が快適なのかしら?
こんな疑問に対し、
東京大学 応用生命化学専攻 生物化学研究室 教授の東原和成先生が
エッセイの中でこうおっしゃっています。
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実は私たちは、普段悪臭以外はにおいを意識しませんが、気にしていない無意識の状態でも、においの信号は鼻から脳に入っています。
植物や動物が生きているこの空間にはたくさんのにおいが充満していて、私たち人間もたくさんのにおいを発しています。
根本の人間臭はみんな同じなので順応していて感じませんが、他の動物からすると人間は雑食なのでかなり臭い動物だと思います。
実は同じ生物種のにおいがあると安心感を感じるという実験結果があります。音と電気ショックを連合学習させたマウスは音を聞くと恐怖でビクビクしますが、友達のマウスのにおいを嗅がせると安心します。
人間も何気に人間臭によって安心していて、例えば、みなさんも手を鼻の下にもっていくときがありますが、往々にして誰かと話していて緊張しているときに、その緊張を和らげるために自分のにおいを何気に嗅いでいるといわれています。
確かに悪臭はストレスですが、実は無意識のうちに嗅覚によって多大な恩恵をうけているのです。
ロボット、サイバー空間の時代になりましたが、においがなくなると人間らしさを失うのではないでしょうか。
ちなみに、多くの消臭剤は匂い分子を消しません。
シュッシュッとして空間にある匂いを吸着させて地面に落とす、衣服についた匂いが飛んでこないように衣服に留める、というのが大方の原理です。その場しのぎでしかありません。
もちろん、においを消したい仕事場もありますが、今後は、消臭消臭だけではなくて、においをポジティブに有効につかうビジネスも企業に考えてもらいたいものです。
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なるほど・・・
快適な空間づくりへのにおいの技術の活用のヒントもここにるのかも。
たとえば家庭で、たとえば医療施設や介護施設等で、
「排除したいにおい」 と 「安心につながる必要なにおい」
そんなにおいが混じって存在しているのが生活臭です。
ごみのにおいや、カビのにおい。靴の中から漂うにおいや、洋服の汗のにおい。もちろん、これらは排除したいにおい。
一方、いつも部屋に置いてある植物のにおいや、好きな果物のにおい。懐かしいお土産の置物のにおいやうちの家族独特のにおい。そんなにおいはそこにいることの安心感につながる必要なにおいなのかもしれません。
強い香りで強制的に打ち消すのではなく、必要なにおいを残し、不快なにおいを調和させる。
それが、私たちの目指すストレスフリーな環境で快適に暮らせる世界なのかも。。。
ということで、今日は、においのサービスのこれからを考えてみました❤
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れぼん の働いている株式会社レボーンは
においのビジネスプラットフォームの構築をめざす においのサービスを提供する会社。
さまざまなニオイの中にどんなキャラクターが隠れているのか、それが情緒や感性にどのように関連してくるのか、モノのニオイをばらばらに解体してプロファイリングする官能評価手法やAIを活用し、解き明かしてくれます。
においにまつわるさまざまな話題や出来事に毎日ワクワクしています!
※ REVORN 公式サイト https://www.revorn.co.jp/