デイトレの考え方④山水電気とランドの思い出+③の解答
前回までの内容のように、ロットが大きいとか薄板銘柄とか取引回数が多いとかは板ロスを生みすぎるため負ける要素になるということが分かります。
よく動く銘柄で信用余力たくさん使って高速スキャルピングだ!と意気込んでカチャカチャやると、負けます。
「買った値段で売れない」というのは本当に重くのしかかります。
誰も知らないと思いますが、大昔の山水電気やちょっと前のランドなんかは株価がずっと7円くらいで、買い気配7円・売り気配8円とかでした。1円ぬけば10%以上抜けますが、7円で買うには何千万株の先客がいるし、仮に買えても次に8円で売るのにも何千万株の先客がいる板でした。
8円で即買いすれば終わりです。なぜならもう8円では売れないから(何千万株の先客がいる)。買い気配が7円なのでなので7円ならすぐ売れる。
「買った値段で売れない」の典型です。たったの1円ぬけば10%以上儲かるけど、そんなうまい話はないのです。
ここまでではないにしろ、トレードをするときは多かれ少なかれこの影響を受けるわけですから頭に入れておく必要があります。
「損切りが大事」というのはどの教科書にも書かれていますが、頻繁な利益確定や損切りの連発は「取引回数を多くして板ロスの影響を大きく受ける」ことになるわけですから「損切りをきちんとしているのに利益が出ない」というトレーダーは、試験的に損切りを我慢してみて収支が向上するか確認することが大事です。
「板ロス>損切り」くらいのイメージをもったほうがうまくいく人もいるかもしれません。
あと、前回のnote③の答えになりつつあるので書きますが、どうにも大きく負ける人は板ロスの影響を落とすために
・最小ロットで入る
・利益確定、損切りをすぐしない
・目標利益幅も小さくしすぎない
・入る場面を厳選して、手数を多くしない
こういったことを意識するとおそらく収支は改善するはずです。