#014 The Dreamers
今回は、世界No.11の音楽NFT「The Dreamers(ドリーマーズ)」の人気の理由を深掘ってみたいと思います。
1. 運営
(1) Bitlectro Labs
The Dreamersの運営団体は「Bitlectro Labs」という組織ですが、あまり多くの情報が開示されていません。
音楽NFT No.13のDreamloopsをリリース済であり、オーディオビジュアルNFTを開発しています。将来的には、多くのアーティストとのコラボによるオーディオビジュアルNFTのリリースを計画しているようです。
2. コンテンツ
(1) ループアニメ+ジェネラティブ音楽
The Dreamersは、音楽NFTには珍しく、キャラクターのストーリー設定がされています。特に、ストーリーやアニメーションの部分は、日本の強みだと感じることが多く、海外のコレクションでストーリーがどのようにコミュニティ内で享受されていくかは、注目していきたいと思います。
イラストは、16bitのストリートファイターのようなビット絵、音楽はST RFKRにより作曲された8bitのゲーム音楽のような楽曲です。
これらはジェネラティブで生成されている点において、またフルオンチェーン用に開発されている点において、NFTリテラシーが高いチームであることが伺えます。
ちなみに、フルオンチェーンとはNFTのコンテンツ自体もチェーン上に保管されていることを指します。通常は、容量が大きいコンテンツをチェーン上に書き込むことは困難であり、コンテンツ自体はIPFSなどのオフチェーンのサーバーに保管され、その場所をチェーン上に刻んでいます。
但し、ビット程度の容量であればチェーン上に刻めるため、あえて容量を落としたコンテンツにすることで、プロジェクトのサステナビリティを向上することを目指しています。
CryptoPunksなども、フルオンチェーンのコンテンツになります。
https://opensea.io/collection/cryptopunks
このため、omgkirbyのジェネラティブイラスト・音楽と比較すると、The Dreamersのコンテンツのクオリティは下がる点においては、眼をつぶる必要があります。
3. ユーティリティ
(1) ゲーム
The Dreamersのホルダーは、ブロックチェーンゲーム「Sandbox」のVXアバターを入手できます。また、バトルアリーナを開発中で、将来的にはゲーム内でNFTを活用でき、保有するThe Dreamersのレベルを上げることもできるようです。
(2)原盤権、出版権
The Dreamersのイラスト・音楽は、商用利用可とされています。但し、実際にはビット絵・音楽ということでクオリティが高いわけではないため、どこまでホルダーに訴求できるかは定かではありません。
(3)販売方法
The Dreamersは、前作のDreamloopsのホルダーに対して、Airdropを行いました。これはDreamloopsのFloor Priceを一時的に増加させる点、また既存のホルダーを優遇できる点において、有効な施策です。
また、The Dreamersを購入した時点では、どのイラストと音楽を購入したかは分からず、リビール(解凍)のステップを踏んで自身のNFTを確認できる、凝った演出も用意されていました。
The Dreamersは、前作も含めた自身のホルダーをワクワクさせる仕掛けを絶やさないチームが運営しているといえるでしょう。
4. The Dreamersのまとめ
ここまで、The Dreamersの運営、コンテンツ、ユーティリティについて見てきました。
The Dreamersは、フルオンチェーンのイラスト・音楽ジェネラティブを開発しており、且つ今後はゲームとの連携も計画されている点で、非常にWeb 3への示唆に富んだチームによって運営されていると考えられます。
但し、現状ではゲームは開発中であり、Floor Priceはリリース時の約1/2まで減少しています。一方で、DreamloopsはFloor Price1万円を維持しており、この違いについても後述していきたいと思います。
次回の記事では、音楽NFT12位のChillRxを深掘りたいと思います。今後の記事の更新を情報を取得するために、
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