#005 WVRPS(マーケティング②)
今回も、現時点で世界No.1の音楽NFT「WVRPS(ワープス)」の人気の理由を更に深掘ってみたいと思います。
1. マーケティング
(1) POAPs
POAPsは「A Proof of Attendance Protocol」の略で、イベントの参加者に送られるNFTのことを指します。
WVRPSは定期的にListening Partyを開催しており、この参加者に対してPOAPsをプレゼントしています。POAPsは、ホルダーにとってそのイベントに参加した証明書でもあり、記念品にもなるため、POAPsを集めるために次のイベントも参加する。というインセンティブにも寄与します。
(2) Radio
日本のNFTコレクションではあまり見られませんが、WVRPSは運営メンバーが顔を出して、ラジオ配信をしてNFTコレクションの魅力を届けています。
NFTコレクションに対する理解を深められるだけでなく、運営メンバーを見られることによる安心や愛着が湧くため、有効な施策といえます。
但し、日本人にとってはハードルが高い施策ともいえるため、どこまで再現性があるかは議論の余地ありですが、YouTuberなどがNFTを発売し始めたら、この点はかなり有効活用されることが予想されます。
同じNFTを販売しても、誰が売っているかが物凄く重要であり、運営はホルダーから信頼と愛着を獲得する必要があるため、Radio施策は有効であるといえる反面、こちらも視聴数も多くはなく、どこまでNFTの価値向上に寄与しているかは、現時点では不明です。
(3) Sticker
WVRPSはオリジナルステッカーも制作済みであり、希望者にプレゼントをしています。ステッカーは、よりコアなファンにとって魅力的であり、コストは掛かるものの、コミュニティの熱量を上げる上では重要な施策でしょう。
また、海外向けホルダーに対しても輸送する太っ腹ぶりを見せており、運営に対する信頼を獲得できるいい施策といえるでしょう。
(4) アンケート
WVRPS運営はTwitterを有効活用しており、定期的にフォロワーに対してアンケートを投稿しています。
これにより、WVRPSのどこに魅力を感じているかをマーケティングできたり、キャラクターの名前を募集することで、皆で作っているDAO感を演出することに成功しています。
実際に、MAYCのキャラクターのDJの名前はTwitterのアンケートで募集しており、一番多かった「GLITCH」という名前が採用されています。
(5) 資金調達
WVRPSのマーケティングにおいて、最も有効だったといえるのが「資金調達」です。
Warner Music Group、Crush Ventures、Crush Music の投資部門、Nike の RTFKT の創設者、The Sandbox の共同創設者である Sebastien Borget、等、灘たる投資家からの資金調達は、業界でも大きな話題を呼びました。
これらが運営の信用にも繋がり、資金調達のアナウンス後には、WVRPSの取引が活発になり、Floor Priceも増加しています。
また、この資金調達により、数々のコンテンツを開発・運営でき、且つ多くのインフルエンサーを起用できている点が、WVRPSが音楽NFTにおいて1位の座を獲得できている最も大きな要因でしょう。
2. マーケティングまとめ
ここまでWVRPSのマーケティング戦略を見てきましたが、WVRPSはNFTコレクションが取り得るマーケティング施策をこぼさずに実施できていることが伺えます。
また、資金調達を通じたリッチコンテンツの継続投下が、NFTコレクションの価値向上において、とても重要であることが分かります。
今後は、その他のプロジェクトがWVRPSとどう違うのか、どのような強みや弱みがあるのかを分析することで、音楽NFTコレクションに求められる要素を洗い出していきますので、次回の記事では、音楽NFT2位のThe Orbsを深掘りたいと思います。
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