#006 The Orbs
今回は、世界No.2の音楽NFT「The Orbs(オーブス)」の人気の理由を深掘ってみたいと思います。
1. 運営
(1) Gala Games
The Orbsの運営会社は「Gala Games」というゲーム会社です。この会社は、以降のNFTコレクションに登場する、音楽NFTの主要企業の一つです。
2018年に創業された会社ですが、既にSeries Aにて約36億円を調達しております。音楽だけでなく、ブロックチェーンゲームに展開するビジョンがあり、WarpSoundよりも多くの資金を調達していることが予想されます。
Gala Gamesのマイルストーンは、既存トップアーティストとの音楽NFTコラボを実施した後に、新人アーティストの発掘・プロデュースを実施し、その後ファンへの収益還元や、Listen to Earnを目指すようです。
Listen to Earnとは、リスナーが音楽を聴いた時間、曲数に応じて報酬が得られる仕組みです。一時期話題になった、STEPNの音楽版ですね。
Gala Gamesは、プラットフォームから構築するのではなく、アーティストとのコンテンツ共作から参入している点が興味深いです。実際にアーティストとのNFTコレクションも多数成功させていることから、今後どのようにゲームと結びつくのか、注目すべきでしょう。
(2) BT
BTは、トランス業界のレジェンドDJです。近年は映画音楽なども手がけており、Twitterのフォロワー62万人を抱える人気音楽インフルエンサーです。
https://open.spotify.com/artist/64MoFdq8ORI3V98AR5SPWL?autoplay=true
既に51歳ですが、NFTという新しいテクノロジー導入に意欲的な点において、トランスミュージックを切り拓いてきたパイオニア精神を感じます。
音楽面、また既存ファン層においても申し分なく、本NFTコレクションが注目されたのはBTの存在が大きいでしょう。
2. コンテンツ
The Orbsの注目すべき点は、なんといってもコンテンツのクオリティの高さです。
「オーディオリアクティブアニメーション」と呼ばれている3次元のオブジェクトが絶え間なく動く映像に加えて、BT作曲の音楽が鳴り続けます。これらのアニメーション、及び楽曲は繰り返しされることなく、ブロックチェーン上に永続的にリアルタイムで生成されます。
映像や楽曲を消費するというよりも、芸術性の高いアート作品のような立ち位置です。
また、今後はGala Gamesのゲームと連携することも発表されており、ゲームの体験に応じてサウンドトラックが変化したり、The Orbs保有者はゲーム内で特殊能力が獲得できたり、等、ゲームとの連動性が測られる予定です。
3. ユーティリティ
ユーティリティの内容は、コンテンツと多少被りますが、将来的にはユーザーがゲームのPlay to Earnにより、The Orbsの報酬を獲得できるようになります。
但し、NFTのコンテンツ自体の芸術性が高いため、ゲーム自体がどこまで商業性の高いものになるか、等、課題も多くあります。
また、現時点ではゲームが開発されていないため、ユーザーはユーティリティのほとんどを享受できていない状況にあります。
4. The Orbsのまとめ
ここまでThe Orbsの運営、コンテンツ、ユーティリティについて見てきましたが、コンテンツの芸術性の高さ、及び音楽とゲームの連携に対する期待値が、The Orbsの人気を支えております。
但し、ユーティリティ自体は他の音楽NFTと比べて非常に薄く、The Orbsが音楽NFT2位に位置する理由としては、BTの人気と販売方法(ダッチAC)による所が大きいです。
ダッチACとは、上限金額(2,170万円)からスタートして価格を下げていき、買い手の入札があった時点での金額で購入される販売手法です。
The Orbsはアート作品の側面が強く、ダッチACとの相性がよかったため、一次販売にて高額で購入されました。現状のFloor Priceが64,000円と高額ですが、高値で購入したホルダーがリスト(転売)できる限界と見るのが妥当でしょう。
次回の記事では、音楽NFT3, 4位のEulerBeatsを深掘りたいと思います。今後の記事の更新を情報を取得するために、
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