#009 Stickmen Toys
今回は、世界No.6の音楽NFT「Stickmen Toys(スティックマントイズ)」の人気の理由を深掘ってみたいと思います。
1. 運営
(1) Kapsule
Stickmen Toysは、2021年に創業されたばかりのイギリスのKapsuleという会社が立ち上げたプロジェクトです。
Kapsuleに関する情報は少ないものの、チームにはメジャーレーベルの一つ「Warner Records」が入っており、またCloser Artists、そしてProbably Nothing(この会社は、直近でProbably A LabelというNFTもリリースしており、これについては後述します)という強力な布陣となっています。
更に、パートナー企業に音響機器メーカーの「BOSE」を迎えた、企業+タイアップが整った大型プロジェクトになっています。
2. コンテンツ
(1) ユーティリティ対応オーディオビジュアル NFT
Stickmen Toysの名前の由来は、Closer Artists事務所に所属するSTICKMENというアーティストのバーチャルプロジェクトという扱いであるためです。
このSTICKMENが制作した各楽器のシーケンスが、カスタムで構築されたアルゴリズムに基づき、Stickmen Toysのキャラクターのビジュアルアートの特徴に基づいてマッピングされて、独自のキャラクターとトラックが生成されています。
ジェネラティブの3Dキャラクター、及び音楽が紐づいたNFTということで、コンテンツとしてのクオリティも非常に高い作品です。
(2)フリーミント
Stickmen Toysの特徴は、「フリーミント」です。これだけのクオリティの高い作品を、無料で市場に出すというのは、最近のNFTコレクションの潮流といえます。
フリーミントでリリースした後に、転売が加速し、徐々にNFTのFloor Priceが増加します。これらの二次流通の収益の一部は運営に還元されます。
転売で利益を上げるトレーダーと、Stickmen Toysのユーティリティを入手したいホルダーの間で、取引が活性化されました。
3. ユーティリティ
(1) BOSEヘッドフォン
Stickmen ToysのNFTのユーティリティの目玉は、BOSEヘッドフォンのプレゼントです。これが、パートナー企業としてBOSEを起用している理由だと考えられます。
2022年の10月、11月にスナップショットが取られ、その時点でStickmen ToysのNFTを保有しているホルダーに対して、BOSEのヘッドフォンがプレゼントされます。
但し、このスナップショットは永続的には続かず、将来の二次流通を減速させる要因になることが予想されます。
(2)グッズ、イベント、WL
その他のユーティリティとしては、Stickmen Toysのオリジナルグッズの販売、コミュニティイベントのチケット獲得、コラボグッズのプレゼントと、今後のNFTのWhite List(優先購入権)になります。
現時点で、Playgroundの全容は明らかにされておらず、これらがどこまでホルダーに魅力的に写っているかというと、BOSEスピーカーほどのインパクトがないのが実情です。
4. Stickmen Toysのまとめ
ここまで、Stickmen Toysの運営、コンテンツ、ユーティリティについて見てきました。
Stickmen Toysは運営の布陣、及びNFTの豪華さ、何よりBOSEスピーカーのプレゼントというユーティリティの高さを武器に、0円からFloor Price12,000円まで価値を上げています。
但し、BOSEスピーカーを配り終えた段階で、このFLoor Priceも下落することが予想されるため、運営陣は新たなNFTコレクションの開発を進めております。(Probably A Label、等)
次回の記事では、音楽NFT7位のAudioglyphsを深掘りたいと思います。今後の記事の更新を情報を取得するために、
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