【遊戯王SEVENS】続・霧島ロミンの2年
タイトル通り前回の記事の続きの話になりますので、先にそちらを読んでからこちらを読んでもらえると幸いです。
https://note.com/revo_lusion/n/n3ac2999a05fc
ついに霧島ロミンことロミンちゃんの集大成、第87話「霧島メロン」が放送されましたね。
熱気あり涙あり歌唱ありのまさに集大成に相応しき素晴らしい回でした。
今回はそんな87話をメインに据えつつ、最後のメイン回を終えての感想を書いていきたいと思います。
87話のあらすじ
前回ルーク達の活躍もあり無事に記憶を取り戻し仲間達もといラッシュデュエルの元に戻ろうとしたロミンちゃんでしたが、ここまで彼女のソロ活動をプロデュースしてきたプリンセスGがソロライブをほったらかされては筋が通らないと立ち塞がります。
音楽とラッシュデュエルどちらかの選択を迫られたロミンちゃんは両方を選ぼうとしますが「そんな甘い世界ではない」とキッパリと切り捨てられ、プリンセスGが勝てば音楽の道を、ロミンちゃんが勝てば自身で選択した道を進むよう促されデュエルが始まります。
序盤「CAN:D LIVE」をフュージョン召喚し優位に立ったかのように見えましたが、選択効果に迷いが生じた影響や次ターンにプリンセスGがフュージョン召喚した「彩光超オメガギターナ」により一気に劣勢に立たれてしまいます。
でもロミンちゃんは諦めません。
それどころか闘志をさらに燃やしデッキを回転させ、プリンセスGと同じ「プリマギターナ」と「アマ・リリス」でフュージョンを仕掛けます。
同じく「オメガギターナ」で対抗するのはいいが、そのカードはプリンセスGが使い方を知り尽くしているカード…分が悪いのでは?という心配をよそに現れたのはまさかの別のカードである「彩光超プリンセスオメガ」でした。
同じ組み合わせで違うフュージョンモンスターが登場した周囲の驚きも冷めやらぬなか、「プリマギターナ」と「エスパレイド」も盤面に揃えたうえでの怒涛のラッシュで見事ロミンちゃんは勝利を収めました。
迷いを吹っ切り自信に満ちたデュエルを見せてくれたロミンちゃんにプリンセスGも「もう誰かにプロデュースなんかされなくても自分で道を選び、進んでゆける」と認め、音楽とラッシュデュエルどちらを進むのか問います。
その質問にロミンちゃんは最初とは違う自信に満ちた表情で「どっちも諦めない、音楽もラッシュデュエルも両方大好きだから」と大好きな夢を追い続ける道を選びました。
場面変わってロード研究所。
今起きている混乱の解決に向け、ソロ活動は一旦お預けとし、これまで記憶を取り戻す為に尽力したルークに笑顔でお礼を述べます。
それに対してルークは「お前の笑顔、メロンだなって。もうはちみつきゅうり(メロンの偽物ではない、本物という意味)じゃない。」
と彼なりの答えを返し、ロミンちゃんも嬉しそうにそれに応えるのでした。
感想
・カードに込められた意味
今回のデュエルに登場したカードや動きにはロミンちゃんの心理をそのまま表したようなものがあり口には出さずともそれを感じ取れるようなシーンがいくつもあったのが印象的でした。
CAN:D LIVEの選択効果を迷うシーン=音楽とラッシュデュエルどちらかの選択を迷っている様子
貪欲な壺=自分が大好きなものや夢を際限なく貪欲に追い続けるという決意
彩光超プリンセスオメガ=同じ組み合わせでプリンセスGとは違うフュージョンモンスターを出す、つまり「憧れの人とは違う自分だけの道」の象徴
といったようにカードでロミンちゃんの心理やそこからの成長を上手く表現していたのが印象的でした。
・総括
プリンセスGはロミンちゃん最後のメイン回に相応しい最大の壁に相応しい実力を見せつつ、大人として道を示すひと押しもしてくれていたのが良かったですね。
この作品の大人はたまにすごい……(笑)
劇伴も一番のお気に入りである「ギブ・ミー・ジャム」はもちろんロミンちゃんに関連したあらゆる劇伴が流れ、最後には2年間の集大成の曲「Are You Re:D?」で盛大にフィナーレを飾り、音楽という点でも他の回とは一線を画す密度がありました。
劇中歌だけでなくEDもAre You Re:D?により特別仕様なものになっておりロミンちゃんのこれまでが詰め込まれていて愛を感じました。
その映像もあり87話のEDというよりはロミンちゃんそのもののEDという印象で、2年間の思い出が一気に蘇るかのようでした。
クレジットも仕様が変わっていて今回はロミンちゃんがトップ、次点でプリンセスGになっていたのも良かったです。
そしてエンディング曲の作詞にしっかりと刻まれた「楠木ともり」の文字は本人の「キャラクターソング作詞の夢」を叶えた証でもあり、見た時には涙が溢れました…。
本人のソロ活動が起点となって掴んだ賜物ですね。
最後に
2年間たくさんの魅力を発揮してくれた霧島ロミンというキャラクターの物語はここで一区切りとなりましたが、今は名残惜しさよりも「素敵なフィナーレをありがとう」という気持ちでいっぱいです。
こういう時結構引きずるタイプなので以前は「はあーーいつか来る最後のメイン回で一生ロスにハマるんだろうなあ」なんて思ってたんですが、それよりも満足感の方がいっぱいで、綺麗にまとめてくれたスタッフ、そして声だけでなく楽曲制作にも携わってくれた楠木ともりさんには本当に感謝です。
Are You Re:D?に関してはまだCDがリリースされていないので、発売してフルを聴いたらそれを踏まえてまた記事を書こうかなと思います。
本編の方はまだ続きますので最終回がどう着地するのか引き続き追いかけていこうと思います。
ここまでありがとうございました。