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35歳で突然デジタルハリウッド専科CGデザイナー専攻に入学することになった話

今までnoteは読む専だったけどせっかく貴重な体験ができたので初投稿。
再現性は全然ないので、デジハリに入学を考えている人が読んで役に立つ類の話ではない…と思う。


b3d創作祭

事の発端は8月中旬、確か趣味のマンドリンの演奏会の打ち上げでたらふく飲んだ帰りの電車の中でこんなポストを見つけた。

賞金3万円!
しかもうまくいけばPCもらえるかも!
まあ入賞できなくても結果発表に合わせて作品公開すればいつもより見てもらえるだろうからどう転んでもメリットしかない!
ということで、見た瞬間に応募を決めた。

…実は用意された賞の中に、CGのプロ養成スクールに特待生として入学する権利がもらえるという「デジタルハリウッド賞」なるものもあったのだが、この時点でスクールに通うつもりは1ミリもなかった自分にとって正直全く視界に入っていなかった。
補足だが、自分は北海道で獣医師をしながら趣味でCGを作っているだけのしがないおっさんである。転職の予定はないし副業すら考えていない。

コンテストに応募した作品

トーラスという形を「輪を重ねて輪の形にしたもの」と見立て、ドーナツの断面に小さなドーナツを出現させてマトリョーシカにしました。四季をイメージしたドーナツを無限ループで繋げることで「輪」の象徴として四季の移ろいを表現しています。食欲をそそるリアルな質感を目指しつつも、現実ではギリギリ再現できないくらいの個性的なドーナツにしました。

応募時につけたコメント

作品はドーナツをテーマにせよとのお題に従い作ったのがこちら。
春夏秋冬のドーナツを作って無限ループするというコンセプトまではすぐ決まったけど、デザインやマテリアルを考えるのはけっこう大変だったかも。

結果発表

このコンテストはBlenderFesというオンラインイベントの中の企画の一つで、10月7日のイベント当日に結果が発表された。

そこでなんとありがたいことにはじめは全く目に入っていなかった「デジタルハリウッド賞」をいただくことができた。

入賞しなかったものも含めて他の参加作品がクオリティ高すぎてしっかり打ちのめされたので、お気に入りをいくつか紹介。


入学について考え始める

実は結果発表の時点でデジタルハリウッド賞の受賞は想定の範囲内ではあった。
というのも、その一週間ほど前に運営から連絡があり、
「デジタルハリウッド賞の最終選考に残っているので、CG関係の学校への在学経験の有無を教えてほしい」
と事前に打診されていたのだ。

そのときはしっかり
「在学経験はありませんが入学予定もないし北海道在住なので、もし賞をいただいたとしてもたぶん無理です。すみません。」
みたいなことを回答したので、当然この賞の選考からは外れるだろうと思っていたのだけど。

ということで半ば予想通り、半ば予想に反して賞をいただくことになり、デジハリへの入学が現実味を帯び始めた。
当初スクール通うなんて1ミリも考えてなかったと書いたが、いざ受賞してみると秒で考えが変わった。(転職しようというわけではなくてあくまで趣味というのは変わらないが)
事前に頭出ししてくれていたおかげでこの時点ではある程度調べていたので、内容が普通にめちゃくちゃ魅力的で既にデジハリ最高すぎん?ってなってた。しかも100万円くらいする学費の大部分が特待生として免除になるとか断る理由がない。

余談だが、高校生の頃模試で「なんかデジタルハリウッド大学とかいうすごい名前の大学見つけた!!ネタで志望大学に書いたろwww」ってなったのがたぶん人生におけるデジタルハリウッドとの出会い。
(大学じゃないけど)まさか18年ぶりに人生が伏線回収してくるとは。

そんなこんなで後日デジハリのスタッフの方からZOOMで説明を受け、いろいろ教えてもらいながら検討した。
結果、遠方でプロ志向無しということを踏まえ、本来賞として用意されていた「本科CG/VFX専攻」よりカリキュラム量の少ない「専科CGデザイナー専攻」に入学させてもらうことになった。

今後について

ということで2025年4月から1年間デジハリでCGの勉強をすることになった。
いくつになってもどこに住んでても好きなことを学ぶことができるなんて素晴らしい世の中だ。
デジタルハリウッドの皆様、この度は選考していただき本当にありがとうございます(そしてさっきからちょいちょい失礼なこと書いててすみません)。

ちなみに現時点で大きなデメリットが一つ判明している。
今まで自分はCG制作にBlenderというソフトを使ってきたが、デジハリではMayaという別のCGソフトを使うことになる。
Mayaはプロの世界では超スタンダードらしいが、ライセンス料がバカ高いため個人が趣味で使っていける代物ではない。
そんなたぶん今後の人生で二度と使わないソフトの習得にかなりの労力を割くことになってしまう。

まあしかしこれまでいろんな趣味をやってきた経験から、Blenderだけを使い続けるよりもMayaの使い方を知った上でBlenderを使う方が結果的にBlenderをうまく使いこなせようになるだろうと予想しているので、最終的にはデメリットにならない可能性もある。
そもそも別にスクールで学べるのはツールの操作方法だけじゃないだろうし。

入学したらCG制作漬けの日々になりそうなので、今のうちに他の趣味を楽しんでおかないとなー。
なお、今一番憂鬱なのは入学直前の3月20日に「ゼノブレイドクロス ディフィニティブエディション」が発売してしまうこと。ゼノブレシリーズを11日でクリアするのはさすがに無理…
https://www.nintendo.com/jp/topics/article/3a53d46b-2fcc-4f80-bd16-df65e0966e79?srsltid=AfmBOoqJr4BPtk9y3W5jRagsahrlIUJDPSKp4eJi7hCrOz4O4gz7pjOQ


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