施術における「気持ちよさ」の重要性と「痛み」不要論
前々回のブログで、施術において「気持ちよさ」は大切な感覚で、反対に「痛み」は効果を阻害する要因となる、と書きました。
その理由についてご説明いたします。
カンタンにいうと
「気持ちよさは筋肉を緩める。」
「痛さは筋肉を硬直させる」
からです。
肩凝りにおいて、原因となる多くは筋肉の「過緊張」。
つまり、筋肉の硬直です。
これは、ストレスに耐えようと筋肉が防御姿勢をとるためです。
肉体疲労や、外部からのストレスによって固くなった筋肉に
「気持ち良い」と思わせることで副交感神経を刺激して、
筋肉だけでなく、内臓を含めた体全体を緩ませるのです。
だから、気持ち良い施術を受けていると、お腹がグ~と鳴ったりしますよね。
反対に、強烈な強さの圧を加えて体に「痛み」を与えてしまうと、
体は「攻撃されている!」と反応して、筋肉をさらに固くして防御しようと
するのです。
ただ、強烈な強もみを好む人がよく言う
「終わった後にスッキリする」
と言うのはなんでしょうか?
やはり効果があるのでしょうか?
いいえ、これは「拷問からの解放」反応です。
痛い刺激に耐えきったことによる、心理的な満足感です。
「あぁ、痛みに耐えたぞ。よくやった」
と言う満足感が、
施術後のスッキリ感として感じてしまっているのです。
強烈施術の次の日等に、全身に打撲痛や異常なダルさを感じたことはないでしょうか?
これをよく体が良くなろうとしている「好転反応」と説明しますが、違います。
いわゆる「揉み返し」であって、突き詰めると
「打撲痛」
です。
ですから、体にはソフトに、優しく気持ち良い刺激が必要なのです。
当院が行うトリガーポイント療法は、筋肉の疲労部位のみを押圧・挿鍼する技術ですので、余計な揉み返しとは無縁です。
鍼を受けながら、寝てしまう人も少なくありません。
どうでしょうか?
施術における
「気持ちよさ」
の重要性と
「痛み」
の危険をおわかりいただけたでしょうか?
ではでは、今日はこのへんで!