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書評・読書感想文の記事リスト

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本の書評や読書感想文を集めたマガジンです。
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#コミュニケーション

モヤモヤが一瞬で晴れる! 仕事も人間関係も変わる魔法の一冊/具体と抽象 ―世界が変わって見える知性のしくみ

『具体と抽象 ―世界が変わって見える知性のしくみ』を読みました。 読み終えた今、私はこの本を手に取って良かったと心から思っています。もっと早くこの本に出会っていれば、どれだけ人生が変わっていたか。そう思うと、読むのが遅すぎたことを後悔するほどです。 会議で自分の提案が通らない、上司に自分の考えが伝わらない、部下の言うことがよくわからない。仕事でも プライベートでも、人間関係の中で噛み合わないコミュニケーションにストレスを感じる場面は数え切れないほどあります。何が原因なのか

言葉の使い方であなたの人生が変わる! 東大教授が明かす、国語力アップの秘訣/大人のための国語ゼミ

『増補版 大人のための国語ゼミ』を読みました。 言葉は私たちの生活に欠かせないツールですが、その扱い方を意識的に学ぶ機会は意外と少ないのではないでしょうか。学校で習った国語の知識も、社会に出れば忘れてしまっていることも多いでしょう。しかし、ビジネスや日常生活で適切なコミュニケーションを取るためには、日本語の力、言葉の力を身につける必要があると感じています。 本書は、論理的に考え、適切に自分の考えを伝えるための国語力を鍛えるための本です。著者の野矢茂樹氏は、東京大学で長年、

老人の言葉に涙が止まらない...仕事の本質を問う物語/仕事は楽しいかね?

『仕事は楽しいかね?』を読みました。 本書「仕事は楽しいかね?」は、現状に疑問を抱きながらも日々仕事に追われるサラリーマンと、高名な実業家との対話形式で綴られるお話です。ある日、主人公は空港で大雪に見舞われて足止めを食らってしまいます。そこで出会ったのが老人です。主人公は、仕事への鬱屈した感情を老人にぶつけますが、老人はそれを受け止め、独特の視点で主人公の仕事観を揺さぶります。 本書を読み進めていくと、私たちが無意識のうちに抱えている仕事への固定観念が次々と覆されていく感

「えっ、そういう意味じゃないのに!」から卒業する論理力トレーニング/論理トレーニング101題

「論理的に考える力をつけたい」 「もっと説得力のある文章を書けるようになりたい」 こうした思いを抱えながらも、具体的にどう学べばよいのか悩んでいる方は少なくないでしょう。本記事では、論理力を飛躍的に高めてくれる良書『論理トレーニング101題』を紹介したいと思います。 タイトルだけ見ると何やら難しそうな印象を受けるかもしれません。しかしご安心を。本書は論理学の重厚な理論書ではありません。むしろ、私たちの身近にある文章を題材にしながら、実践的に論理力を鍛えていく演習本です。