ギターバイオレンスのメモ③
2005年11月、jinmo氏の演奏会へ専門学校の友人達を連れて観に行った際、
本物のMEWを初めて見た時の僕(中央の黒帽子)
当時18歳でした。
※撮影されたHARIさんに掲載許可を頂きました。
●まず追加情報。
twitterで当時を知る方からタレコミを頂きました。
「ギターバイオレンス(以下GV)のビルダー、土屋氏はX JAPANのPATAの名付け親」
という未確認情報がありましたが、GVに当時出入りしていたPATA氏は、土屋氏に「パタリロに似てるからPATA」と呼んでいたそうな。マジか。いまだに新情報が出てくるってのがもう。歴史を深く探る事のワクワクと同じ感覚。
というわけで3回目からは「イソロク」について書きます。
僕のギター性癖に相当の影響を与えてくれたギターです。
画像付きで説明していきます。
●五十六:イソロク(正式名称:横山ノックスペシャル)
2008年12月頃、ヤフーオークションを眺めていたら偶然発見する。
完全ジャンク品として質屋が出品していて、当時ギター製作の学校を卒業して4年経過していた僕には「これは僕が救わなければいけない。誰にも買わせたくない」という、圧倒的な熱と感情が内側から込みあげていた。
そしてその感情は正しかったんだなと、数か月後意外な所で知る事になる。
・一目でわかるフレットの多さ(31フレット)
・しかもフレットが全部斜め(スラントフレット)
・そのフレット数に違和感なくデザインされたキュートなボディシェイプ
・物凄い曲げ方をされたフロイドローズのアーム
・アウトプットが2つあり、通常の6.3㎜+MIDIコネクタ
・フロントPUが何故か取り外されており、そこに繋がる謎の回路
(質屋の説明では、黒いスイッチを動かすと爆音が鳴ると説明されていた。
・今となっては希少なSOUNDGARAGEのGKピックアップ内臓型ハムバッカー
・ぎちぎちに配置されたGK用コントロール
・ザグリの中ももうフタ閉まるのこれってレベル(一応閉まった)
・スポンジに包まれているのはGKの回路
・ボディ各所に謎の円形の跡がたくさん
(後にこれは真鍮の円柱が打ち込まれていたと判明)
・ボディ中央までつながる謎のひび割れ修正跡
・物凄いビザールオーラを放つ渦巻きヘッド
・弾き込まれていた様子が伺える黒ずんだバーズアイネック
オークションで見事落札し、家に届いた時の感情は今でもはっきり覚えている。段ボールを開けギター本体を見た時、
「年月が経過して廃墟になっても色鮮やかな遊園地を見つけたようなワクワク」を感じた。
・リペア後に撮影した1枚。
高校生の時愛用していた、セイモアダンカンのDS-185Rと。
ストラトと比べるとこのくらいサイズ感が違かった。
まだまだ続く。