経営者視点で、想像力を膨らませてみる
最近、旦那が色々私から法律的考え方~リーガルシンキング~を学んできて、調子に乗って、私に日々の出来事の具体例をあげ「これは詐欺に該当するんじゃないか」「これは恐喝なんじゃないか」とかイッチョマエに言い返すようになってきて楽しいリオナですこんにちは。
勿論、「あのねーマジで勉強してた私に勝てる訳ないっしょ」と一言だけの即反論、言い返す余地もない理屈的反論で一発即死をくらっていても、楽しいようで、がんばって食い下がってくる姿が可愛いです(笑)
こうやって気軽に法的思考を巡らせて、ささいな日々の出来事を、これは法律的に何々なんじゃないか、とか考えることは、とっても楽しいんですよね。わかるよ。でも私に歯向かうのは100年早いかな( ̄▽ ̄)
そういう日々の会話の中でこんなこと言ってました
「りおなから法律の話を一杯聞いて、すごい勉強になったんだよね。今までは、法律って、"小学校のルール"みたいに、上から勝手に決められて、押し付けられてるモノってイメージだったんだ。だけど、法律には生まれた意味(趣旨)があって、誰かを守るためにあるんだって知って、想像力が足りなかったなって思ったんだ」
こういう言葉が、さらっと素直に出てくる所が、この人のいいところです
私が思うのは、「みんな、もっと想像力、働かせてみよ!」ってコト
各法律でさえ、作った意味が必ずあるのです
法律だけじゃないです。
例えば、会社で今までのルール変更があったとします。
そうすると大抵は皆でブーブー文句言ってます。今までのやり方で良かったんだから変えなくてもいいじゃないか!と
でも私はそういう通達が来るといつも「経営陣は、もしかして将来的にこういうコトをしたいから、その下準備としてこういうルールを決めたんだろうか」とか、想像するんですよね
どんなことにも、経営陣がやることであれば、必ず理由はあると思って
経営者は、ちゃんと経営してないと会社倒産→(中小企業であれば)個人破産というリスクを負ってる訳ですから、必死でやってるはずです。
だから、私は別に、被雇用者としては不便になるようなルールが決まったとしても、よっぽど意味不明理不尽・非合理的とかじゃなければ、そのグチに参加することはなかったです。ウンウンとただ聞くだけで心の中にしまっていました。
どう考えても非合理的だと思えば、あいている時間に直属の上司に「何故このルールができたでしょう?こうこうこういう風に非合理的で時間の無駄だと思うのですが」と聞きにいっていました。
そうしたら大抵、合理的な別の理由が見つかって、私の想像力が至らなかったと納得して帰ってきました
具体的に一例をあげますと、私はシフト制だったので週3から勤務OKのコールセンターで働いている時がありました。そのコールセンターは小さめの所だったので、欠勤されると電話が全部取り切れなくてなかなか困る訳ですね。
なので「休みたい日がある時には、代わりに出勤してくれる人を探すこと」というルールがありました。
代勤者を探すのはかなり面倒ではありましたが、逆に言えば休みたい日に代勤者を探して代わり入ってもらえれば、自分も休みたい日に休める、代勤者もいつも以上に稼げる、センターも予定人数が変わらないというwin&win&winなシステムでした
当時司法試験をやっていた私は、試験前にそのシステムを利用して、代勤者をがんばって探し、試験前一か月は休み、試験前3か月~2か月は週1勤務というありがたい環境を作ることができました。
(3か月~2か月前に週1わざと入れたのは気分転換の為と稼ぐためです)
会社側も私が試験をやっているのは知っていたので、その時だけは黙って見逃してくれていました
しかし、基本シフト週4で入っているAさんが、毎月「シフトあげるよ~誰か稼ぎたい人いない~?」と言って、代勤者を募ってほとんど会社に来ないのです。来ている時はほとんど代勤者探しのためって感じで。
なんで働かないの?お金ないと困るでしょ?とAさんに聞いたら「あーいいのいいの、私は福利厚生に入れていればいいんだ」という回答
特にダブルワークしている様子はないですが、ここ以外になんらかの収入があるから別にいい様子でした。
厚生年金に入れていればイイ、と公言すらしちゃっていました
流石にこれは会社側も困っていたようです。
何故なら、福利厚生のお金は、会社がその人の負担金額と同額を支払っているからです。なのにその人が働いてくれないのでは、その負担金分大損しているようなものです。それが年単位になればかなりの額になります。
結局彼女は、次の契約更新を会社から断られ、社から去っていきました
彼女は最後まで「ちゃんと会社のルールにのっとって仕事していたのに!」と憤慨していましたが、その会社のルールは、働いてもらうことを前提とした会社の雇用者へのサービスみたいなもので、Aさんは本当に全然会社で見かけない人だったし、理由も、私みたいに試験とかではないし一時的なものでもなかったので、会社ももうムリってなったんですよね。多分。
彼女にそこで一歩、想像力があれば、契約更新を断られた理由は明らかで、怒る理由もなくむしろ、今までありがとうって言うべき場面なんじゃないかと思って、私は見ていました。
自分がこの会社の経営者だったら、どう考えた上でこのルールを決めたのだろう?
そうやってちょっと想像してみれば、理由はほとんどが明白でした
「会社は自分の都合の良いことしか考えていない!」
当然です。もし会社が倒産したら雇用者の皆さんを路頭に迷わせ、経営陣も重い責任を問われるのですから。
会社を守るために、稼ぐために動くのは自然なこと
勿論、雇用者を守ることも大事です。会社なりにできる範囲で雇用者を大切にしていると思います
上記具体例で言えば、本当は会社は出勤予定者を1名でも変えたくなかったはず。だって面倒ですもん。その日その日の出勤予定者をリストにしているでしょうし、その日その日の座席リストも再作成、給与計算の時も一人一人毎月勤務時間が変動するから、全部の値段が変動するのです。
でも雇用者の都合を受け入れ、代勤者を受け入れ、休みを許可してあげることで、会社的には雇用者を大切にしているシステムのひとつだった、と思っています。
そうやって、想像力を働かせて「私がこの会社の経営をしていたとしたら~」とか考えるだけでも、結構楽しいです
帰りの電車の中で、気分だけでも、その会社の社長さんになった気分になれます(笑)
会社によっては、社のルーティンワークの効率化を思いついたりしたら、上司に意見したりしていました。
私のアイデアが通っても通らなくても、そこはその会社の経営判断なんだな、と思ってスルーして。でも採用されるとやっぱり嬉しかったですね
勿論ブラック企業は別ですよ!
私はブラックだな、自分のことしか考えてないな、と思う会社は結構早い段階で私から退職しちゃってました。がんじがらめになる前に
運が良いことに、だからお仕事でそこまで理不尽極まりない、という経験をしたことがないかもしれません
そして、そんな想像力を働かせる習慣があった私は、現在、会社の経営にも関わっている旦那から「わかってくれて嬉しいよ~~~!!」とよく泣きつかれます(笑)
「社員さんがね!こうこうこういう理由で、こういうルールにしたらどうだろうかって言ったら、凄い不満を言うんだよぉぉ~~」とか、「どうしたらわかってもらえるんだぁぁ!」とか(笑)
この、「どうしたらわかってもらえるんだぁぁ!」、すっごい多い(笑)
経営に関わっていたら関わっていたで、私が想像した以上の苦労もあるようですよ
もし心に響いたならば……投げ銭のひとつやふたつやみっつやよっつ!!よろしくお願い致す!(笑)