The Phantom of the Opera, in London

ロンドンでオペラ座の怪人を観てきたので、感想を綴ります。
語学留学に行ったのにセリフはあんまり聴こえてないので、そこは抜きで書きます。

はじめに

Her majesty’s theatrehはロンドン、ピカデリーサーカス駅から約5分、非常に賑やかな場所です。劇場内にはバルコニーもあり、観劇前と休憩時間にワインとかも楽しめます。もうこの時点ですごい。3階席まであり、コンパクトな劇場ながらも席数は多く、どの席からもしっかり舞台が見えるよう設計されていそうです。当然のように生オケ、シャンデリア、ボックス席。リアルボックス席にはびっくりしました。

Overture

  • 基本的に四季と変わらない。

  • フラッシュが極端に大きくて、バチバチ言ってた(私はこっちの方が好き)

Think of me(Carlotta)

  • カルロッタの声の伸びが素晴らしすぎる

  • CDではRememberのrを巻いていたが、こっちでは通常の発音

  • Spare on thought for meの部分まで歌ってくれた

  • 基本的にタメがち。そこにプリマ・ドンナとしての威厳を感じる。四季よりタメに余裕があり、自信満々なカルロッタならばこういう風にするだろうな、という部分を的確に捉えている

  • 泣きました

Think of me(Christine)

  • 最初の自信なさげなChristineが声が震えてる演技が四季版より非常に良かった。

  • マダム・ジリーに喝を入れられて始まる姿も、その物語の雰囲気とよくマッチする

  • 正直文句つけようがないほど良い

  • ラウルがBravaを2回言ってた。

  • 最後のyou will thinkの後の音階がかなり自由度が高いのか、CDと全く違う、聴いていて新鮮なため楽しめた、音も全く外していないし、粒の揃いが綺麗

  • 泣きました

Angel of music

  • メグの存在感がひときわ大きく、最後の部分がしっかりとハモって聴こえた。

  • servantの肌色が黒かった。深い意味があれば誰か教えてほしい

  • 泣きました

The mirror

  • ここで初めて怪人の声を聞くことになる。最初の入りがもうちょっとPhantom感が欲しかったが、歌声を聴いてあぁ上手いなと実感

  • 特に、甘い囁きの部分(日本語なら鏡に向かって〜の部分)が甘すぎない、絶妙

  • 泣きました

The Phantom of the Opera

  • 紛れもない名曲、最早言うことがない。

  • Christineの最後の高音部分の入りが少し小さかったのが迫力に欠けていた

  • Phantomの最高音であるソの伸ばしが聴いていて全く耳に障らない、美しい伸び(日本だと大抵ちょっと喉に違和感を覚える部分が微量にあるのが毎回)

  • Christineの最後の音かつ最高音のミは入りにもっと叫びが欲しかった

The music of the night

前曲の感動のあまり覚えていません。

Prima Donna

  • 基本的に誰がどのタイミングで重ねるかは四季と変わらない。

  • 最後の部分の斉唱はその姿勢と目線も相まって怪人への宣戦布告感がより強かった

  • カルロッタにやっぱり余裕があるため聴きやすい

All I Ask Of You

  • ラウルの声に四季より大人の深みがある

  • 四季のラウルはどうしても明るいテノール故のなんか変な感情抱えてる感が取れなかったが、今回は包容力を感じるラウルだった

  • 泣きました

  • 最後の怪人の動きが舞台セットによってかなり恐ろしさを引き立てていた(予測していたにも関わらずヒィィってなった)

Masquerade 

賑やかで上手だったこと以外記憶がない。

Wishing you were somehow here again

  • 泣いたが、思ったほど涙が沢山出てこなかった、何故だろう。

  • Christineの声が全く癖がないおかげで、全ての入りがスムーズで、特に低めの音から入る時が音が消えないのがよい

  • 個人的な今回のお気に入り曲

The point of no return

  • 相手がphantomと気づいてからの演技と声の余裕が違う、まさにphantomに挑戦を仕掛けるような声

  • 当然のように泣きました、前見えてません

  • 最後のduet部がもう何とも言えません。あなたが直接聞きに行ってください。

総評

もう四季のオペラ座聴けないかもしれません。
圧倒的な迫力と美しい高音、役にぴったりの声質と顔に圧巻されました。やはり本場、どこにおいても歌で「ん???」となる部分がなく、途中で変な感情を持たずに最後まで聴ききれました。ストーリーが分かってれば言語は分からなくても楽しめます。
今回はいつもと違う友達と観ましたが、私が泣いているのを終始隣にしてどんな感想を持ってくれたのでしょう。今まで静かにしてたのに急にガチミュージカルオタクによるあらすじ紹介と楽しむための知識の紹介を聴いて引かなかったでしょうか。普通の人なら引くと思います。今までミュージカルを一緒に観た方でも1人を除いて引かれそうです。怖いもの半分で後日よく聞きたいと思います。
連れの方と全くの偶然たまたまにも上下白黒のオペラ座ペアルックの映え写真が撮れたこともよい思い出になりました。
ちなみに今回聴いた座席はRoyal Circle(2階席)D29ですが、約90ポンドで破格に観やすい良好な席です。特にオペラグラスは必要なく、全体が綺麗に見えます。コスパはかなり良好だと思います。もし2階席を取るなら、舞台セットの関係上左の席をお勧めします。
Stallsの1番高級な真ん中の席は、いつか私がしっかりと稼ぎをし、結婚する方を連れ、その席で観るに相応しい背景知識と教養を持ち合わせ、正装に身を纏ったときのお楽しみにとっておきます。
ご拝読感謝いたします。

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