見出し画像

WWDJAPAN アフターインタビュー【三越伊勢丹 仲田朝彦さん】 #仮想空間で生きる世界

ファッション業界専門誌「WWDJAPAN」とコラボレーション。24年1月8日発売号「FUTURE FASHION. 起こるかもしれない未来のファッション」にて「雨の止まない世界」「空中で暮らす世界」「月を行き来する世界」「菌類に覆われた世界」「仮想空間で生きる世界」FFEの5つのテーマでファッション業界 x 異業種でディスカッション。想像力を駆使して、5つの未来のファッションを予想・想像・妄想しています。
ここでは「仮想空間で生きる世界」の対談に参加してくださった、三越伊勢丹の仲田朝彦さんに感想をお伺いしていきます。

Shiftall 岩佐琢磨さん x OpenFashion 上田徹さん×三越伊勢丹 仲田さんのWWD座談会はこちらから

仲田朝彦 / 株式会社三越伊勢丹 デジタル事業運営部 レヴワールズ マネージャー
2008年に株式会社伊勢丹(現三越伊勢丹)に入社。紳士服担当として店頭・バイヤー業務を経験。 2019年に社内起業制度を活用し、アバターへのファッション価値やライフスタイルを提案する「仮想店舗とデジタルウエア事業」のトライアルを実施。 2021年よりメタバースを活用したスマホアプリ「REV WORLDS」事業の運営を開始、現在に至る。

①対談ありがとうございました。お話しされてみていかがでしたか。

それぞれ別のフィールドでアバターやファッションを活用している方々と話したことで、改めてファッションのフィールドの広さを感じました。

②対談のお相手であるShiftallの岩佐さん・OpenFashionの上田さんから受けた刺激などはありますか。

「ファッションは自由だな」と感じました。いろんな人がいろんな生み出し方・使い方・楽しみ方ができる最高のコンテンツだと思いました。アバターファッションはもっと誰でも気さくに楽しめる世界に到達したいですね。仮想空間では、男性でも女性のアバターを選択すると、男性が真剣に女性のファッションを勉強したりコーディネートを考えることになり、ファッションのターゲットは倍になりますし、アバターにおけるファッションのポテンシャルは非常に大きいと感じます。

③「仮想空間で生きる世界」がきたときに期待する世界はどんな世界ですか。

目の前の相対したアバターに対して、リアルと同様に敬意を払ってコミュニケーションをとる風土がある仮想世界になっていくと素敵だなと思っています。そのような世界であれば、もっとメタバースやアバターの世界に次の世代の子供を送り出せる大人が増えてくると思います。きっと仮想世界の暮らしはもっと豊かなものになるでしょう。

④仲田さんが「FUTURE FASHION AWARD」に応募するならどんなファッションを企画しますか。

小さな我が子がデザインしたファッションを3Dプリンタで出力して着用できる、親にとってはかけがえのない最高の1着となるファッションを企画します。

⑤ 仮想空間におけるファッションデザイナーに求められる役割や素質、スキルは何だと思いますか。

未来をポジティブに考えられる熱量を持っていることだと思います。挑戦の気持ちを持つことが、なんでもできる仮想世界には最高のクリエイティブにつながると思います。絵が苦手でもパターンを引くことが苦手でも、今後生成AIをはじめ補助ツールはたくさん出てくると思いますので、仮想世界のデジタルデータファッションにおいては、コンセプトを生み出すことが最重要であるとも考えます。
仮想世界は決してプロでなくてもファッションを誰しもが生み出せるフィールドになると思います。

仲田さん、ありがとうございました!社内起業制度を活用して独自のメタバースアプリを立ち上げた熱い想いは、誰もが「クリエイティビティ」へのチャレンジを諦めさせないため。異業種とはいえ、他のお二人も共感されている様子でした。
他のもしもの未来テーマの異業種対談もとても面白い記事となっています。WWDJAPANの記事をまだ読んでいない方や興味ある方はぜひご覧ください。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?