WWDJAPAN アフターインタビュー【清水建設株式会社 吉田郁夫さん】 #空中で暮らす世界
①対談ありがとうございました。お話しされてみていかがでしたか。
ファッションについては全くの素人でしたが、人々の生活に不可欠な「ものづくり」にこだわる方々との対談はとても心地よい刺激になりました。
②対談のお相手である「クロノス」編集長 広田さんから受けた刺激などはありますか。
腕時計の技術に詳しい「クロノス」の広田編集長様との対談でしたので、大変興味深い意見交換が出来ました。特に腕時計の技術開発と建築の技術開発で、素材や技術などで共通する点もあり勉強になりました。
③「空中で暮らす世界」がきたときに期待する世界はどんな世界ですか。
「人々が豊かに暮らす」ために、地上だけでなく、空中も海洋も深海も、もっと活用できるのではないかと考えてきました。生物が暮らせる環境は人類も暮らせる可能性が高いのですが、本当の豊かな暮らしは、人類が生み出す技術の先にあるものだと考えています。
④吉田さんが「FUTURE FASHION AWARD」に応募するならどんなファッションを企画しますか。
GREEN FLOAT構想では、「植物質な未来都市」を目指しています。GREEN FLOATのパンフレットの見開き部分にもメッセージとして記しましたが「自然に溶け込んでやさしく共生し、生態系の一部として、ともに成長していく。例えるなら、ひとつの“植物”のような都市がつくれないだろうか 。」これをプロジェクトチームの共通目標としてスタートし、結果としてGREEN FLOAT構想が出来上がりました。
これをそのまま当てはめて「FUTURE FASHION AWARD」応募案を企画してみたいと思いました。「植物質な未来のファッション」「自然に溶け込んでやさしく共生し、生態系の一部として、ともに成長していく。例えるなら、ひとつの“植物”のようなファッションがつくれないだろうか 。
⑤ お二人の対談の中で、空中での暮らしは現在とそう変わらなくなるだろうというご意見でしたが、人々の価値観や文化に変化はあるのでしょうか。
GREEN FLOAT構想では、現在の地上に限られた暮らしを海域や空中にも広げるための技術開発を行っています。このため、「皆さんの暮らし方はそう変えなくて安心して暮らせます。」と言っています。一方でこのような社会基盤が出来れば、「未来が変わる、豊かさが変わる、いつかきっと」と考えています。そう考えると「人々の価値観や文化」もいつかきっと変化していくのではないでしょうか。