ストリーミング配信パーティのやり方と、実際にやってみて感じたことなど
というわけで先日4/11(土)、僕のやってるクラブでのパーティBack 2 Bellforest (ハッシュタグ #eureka_b2b ) を、web配信オンリーで開催してみましたので、そこでの配信の方法と、その結果というかそこで感じたことを記します。
アーカイブも残っているのでよかったら聴きながらどうぞ
https://www.twitch.tv/back2bellforest
前提の話、B2Bの概要など
うちのパーティは8年前にはじめました。中野heavysick ZEROさんで毎年二回開催させてもらっていたDJパーティです。
ジャンルはテクノ・ハウスなど4つ打ちのクラブミュージックを軸にしてます。アニメをモチーフにしたパーティなのでアニソンもあるし、ボカロやロックもあるのでオールジャンルといえばそう。
上下2フロア使って毎回DJ10人くらいでやってます。お客さんの数としては50ー80人弱くらい。告知の方法としてはtwitterがメインで、ハッシュタグ #eureka_b2b でやらせてもらってます。
2018年からは二年間、事情により休止。今年は事情により再開、からの最終回として開催予定でした。
そして今回はコロナ影響でイベントの形式変更が続きました。
最終回取り消しして、少人数開催に変更→現場で無観客配信に変更→web配信オンリーに変更、という感じ。
また、パーティの日は現場からwebストリーミング配信も、毎回行なっていました。配信プラットフォームはUSTREAM、ニコ生でした。
また、定例でラジオプログラムをやっていた時期もありました。それももう4年以上前なので、今のweb配信事情とは違う感じです。
一ヶ月に一回、トーク60分とDJ60×数セットを各自宅から配信していました。
DJとスタッフ陣、それから昔からのお客さんも含め、うちのパーティ周りには配信のDJプログラムというものに慣れている人が多いかもしれません。
配信の方法について
特に変わったことやってません。DJ用マシンと配信用マシンを用意、配信用マシンのOBSアプリケーション内で、LINE通話と、各DJのチャンネルをミラー配信する、という具合。最終的な出力先はtwitchのBack 2 Bellforestチャンネルとなります。
図解(というほどでもない雑な図)
1. DJ用マシンとオーディオインターフェイス(DJコントローラー)
アプリケーション:TRAKTOR
↓
2. DJミキサーとマイク(マイクはトーク時に自分の声を拾うための)
↓
3. 配信用マシンとオーディオインターフェイス、有線LAN
アプリケーション:OBS、LINE
という順番です。
ミラー配信のやり方については以下。
https://help.twitch.tv/s/article/twitch-content-sharing-guidelines?language=ja#co-streaming
OBS内部の音声は、
・ミキサーからの音声(DJ+自分の声)
・配信PC内のデスクトップ音声(LINEグループ通話でトーク)
・ミラー配信したブラウザからルーティングした音声
の三つ。適宜音量調整は行なっています。
最初LINEグループ通話はDJ用マシンから取りたかったんですが、DJマシンの不可を低くするために配信側に突っ込みました。
という感じで、各DJには自分のtwitchチャンネルで放送してもらい、その放送をOBS内のブラウザで映し出し、適宜トリミング。音声もブラウザからの再ルーティングが可能なのでOBSほんとできる子。
雑ですけどこれだけです。もっと詳しく知りたかったらコメントとかtwitterで聞いてくれても良いです。なんでもお教えします。
配信についての注意点やコツ?とか
ぶっちゃけ上記までのことは他のところでも書かれてる(むしろ他のところのが詳しく書かれてる)ので、こっから下が本題かも。
・ミラー配信する際の注意点というか配信する際の注意点ですが、OBSから出力する音量は赤叩かないように気をつけましょう。音が逝っちゃってないかどうかはスマホとかで配信聞いて、イヤホンとかつかって確認するといいですね
・チャットのタイムラインが盛り上がるようなタイプのイベントは配信に向いている気がします。アニソンだとかゲームソングだとか、音楽にもう一つ情報が付随してくる(物語であるとか歌詞であるとか)ジャンルだとタイムラインが盛り上がりやすいのかな、という。それはプログラムの作り方によるのかもしれないですけれど。
・ジャンル絞ってクラブミュージック流し続けるのだってもちろん強いです。ライブ配信ならではの楽しみって双方向のコミュニケーションだと思いますので、タイムラインいじりはできるだけ心がけたいところ。DJ中の本人はDJ集中しちゃうので、数人でやるならDJしてない人が拾っていくとかね。
・一回やろうとしてうまくできなかったんですけど、ラウンジと称してタイムラインチャットとは別に、ボイスチャットできるURLを用意してだらだらしゃべるとか、そんなのも最近のリモートお茶会リモート飲み会のムーブメントに合致してて面白いと思います。
・恥ずかしいかもしれないけど、ちょっとカメラは引きにして、画面内に動きがたくさん出るように工夫できるとよい。せっかくの映像なので。手元動画もおもしろいけどね。
画面に動きつけるならVJさんと組んで映像重ねられたらたのしいと思います。ミラー配信形式で、チャンネルへの最終出力をVJさんにやってもらえば比較的簡単に実現できるかと思います。
・今回投げ銭つけなかったのは、単純に僕らのこのパーティに関しては、営利目的でやってるわけではないから。あと権利的な問題もある。
箱でやってお客さんが入ると、場合によってバックがはいることもあるけれど、今のところそこは考えないことにした。1日、6人のメンバーで稼働しているけれど費用は出ない。
・特に聞いてないけど、メンバーは今この時にパーティを仕掛けるべきという使命感もうっすらなんとなく感じて行なっていたんじゃないかなーと勝手に思っています。(メンバーへ、異論反論苦情は受け付けます)
・収益はゼロですけど、自分たちのオリジナルのものを色々作っています。コンピレーションアルバムhttps://commknotrecords.bandcamp.com/album/join-the-future-ep
と、グッズです。
もしよかったら応援に、買ってくださると嬉しいです!
配信パーティを終えてみて
・普段ぼくは在宅仕事マンなので、在宅ワークが長いと曜日感覚がなくなりがちになる事がわかった。
今回のようなプログラムを組むことでこの日、この曜日という楔を日常に打ち込めるので、リズムを思い出す良い時間になった。
・様々な予定が崩れ去ったこの世界でも、ストリーミングパーティには意味がある。
「予定」することのできる楽しみ。ただ、それは下に記すように、準備する行為によって生まれる意味でもあったように思いました。
・祭の日、ハレの日を迎える心づもりを持ってもらうためのアクションを行う、つまり心の準備をしてもらう事はすごく大きいと感じました。
大げさに書きましたが単純に告知することの話。
事前に「この日時が祭りだよ」と知らせることで、この日に向けてみんなで気持ちを揃えて、同じ時に同じことを楽しむ準備ができるようになる。提供側も準備をしているけれど、来てくれるお客さん側にも準備がある。それが心の準備やスケジュールに予定を刻んでくれる行為だったりする。
今回、ちゃんと予定していた形では開催できなかったものの、スケジュール空けて、遊びに来るつもりでいてくださった方が何人も配信に参加して楽しんでくれていて、それをみて改めて思った事でした。
予定した形でできなくて申し訳ありません。でも楽しんでくださってありがとうございます。
次こそは、絶対に、一緒のフロアで遊びましょう。
さて、次はどこへ行こうかしら。
という気持ちで次のアクションも考えています。ネットは広大だからね。
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