世界を勇気づけたインドネシア少女28人 壮絶過ぎる航海6千km インド到達に失敗しマダガスカルへ 時間のインスペクター4
インドネシア娘28人の航海6000㌔
マダガスカル島は楽園ではなかった❗️
時間のインスペクター❹
マダガスカル島に到達したのはインドネシアのボルネオ島の民族だと主張したノルウェーの言語学者はこの事実を裏付けるため両島を旅していた。
西暦700-800年頃、このマダガスカル島には人類はいなかった、とされる。
だが、実際はアフリカン2人のDNAがインドネシア娘と結ばれていた❗️
理由はアフリカ東岸からは、世界でも最も強大な海流に阻まれ、アフリカ大陸からマダガスカル島へは何者も到達出来なかった。帆船、人力による漕力では海峡横断は無理だったのだ。
マダガスカルの西岸ーアフリカの東海岸はアグラハス海流というインド洋の南半球亜熱帯循環の西縁を構成する世界でも最も強大な(流速,流量)海流が流れています。この海流は古代人には超えることはできません。ですからインド洋の海流は東から西に回っているので、アジアから渡るしかなかった。
ではどのルートを?
彼女らがめざしていたのはスリランカかインドのゴアかペルシャだったのでは?
シルクロードの通貨ー子安貝を求め、船団を仕立てたのだろうか。実際に当時の子安貝の産地はインドのガンジスの河口産が多かったのだ。
想像を絶する大型鳥に遭遇し度肝を抜かれたはず。表紙 ブギス族の挑戦ー世界を揺るがす❗️
マダガスカル島への到達年については異論もある。
しかし、なぜ、インドネシアから旅立たねばならなかったのか? その当時の島々の風習や天変地異によるところが大きい。
事実、二度と帰って来れない旅だった。
それは人喰いだけではなかった。マルコポーロが訪れた時、人喰いの風習が記録されていた。また、2000年になってもパプアニューギニアで、食人が、、。
移住しなければ生きて行けなかった!
西暦535年クラカタウ火山噴火
日本の記録
万貫の金があっても飢えを癒せず
西暦535年、インドネシアのジャワ島とスマトラ島の間のスンダ海峡にあるクラカタウ火山が大噴火した。インドネシアの文明が絶え世界各地に異常気象をもたらした。
大噴火は、最初、水蒸気と火山灰が大気中に巻き上げられ太陽光を遮り、世界各地を豪雨が襲った。翌536年には、アイスランドから北アメリカで大規模な火山噴火が連動した。
5世紀から6世紀にかけてのジャワ島西部にはカラタンと呼ばれた高度の文明が栄えていたが、6世紀には姿を消した。
間もなく地表が寒冷化し水分の蒸発量は減り、大陸には大干魃が訪れる。突厥(とっけつ)をはじめとする中央アジアの遊牧民は弱体化した。
『三国史記』によれば、朝鮮半島では雷が鳴り止まず、疫病が大流行し、大干魃が起きたと伝えている。
『南史』によれば、中国では手ですくい上げられるほどの黄色い塵が降り積もり、塵が太陽を覆う日が続き、夏でも雪が降ったという。この頃、南北朝の争いが数十年続き、やがて唐が史上空前の版図を広げる。
日本では、飢饉、疫病の流行で伝統的神道と物部氏は支持を失い、仏教が国家宗教となった。 漢字が伝わった日本では天皇が都とその周辺に飢饉を綴っていた。
東ローマ帝国ではスラヴ系民族が侵略して略奪の限りを尽くし、追い打ちをかけるようにペストが大流行し、首都コンスタンティノープルは壊滅寸前にまで追い詰められた。
干魃やペストはアラビアをも襲い、イスラム教が誕生する素地を作った。
中央アメリカでは、マヤ文明が姿を消した。
日本列島
西暦535年 あまりに強烈な証拠! 弥生人が7000世帯も日本へ移住したわけ
アナク・クラカタウは現在も噴火活動を続けており、21世紀初頭には海抜400m以上になっていたが、2018年の12月下旬に大規模噴火で山体崩壊が発生し、338メートルから110メートルに標高が下がった。
山系: スマトラ島-ジャワ島
種類: 成層火山
標高: ラカタ峰 813 m
所在地: インドネシア ランプン州
別の資料
日本の異変と仏教伝来
「日本書紀」の535年正月の天皇の詔は平安そのものであったが、翌年の536年夏の詔は「食は天下の本である。黄金が万貫あっても飢えを癒すことはできない。真珠が一千箱あっても凍えるのを救えない」と書かれているという。538年に百済から仏教が伝来したが、これは天変地異に対するリアクションであった可能性が高い。
中国に降った黄色い砂塵
535年は五胡十六国の時代で、「隋が中国を再び統一する589年まで、さまざまな王朝が興亡を繰り返していた。」 『南史』によれば535年に「黄色い塵が雪のように降ってきた」などの記述がある。「異常気象がつづいた535~550年の間に、干ばつが中国北部で9回、南部で5回あり、その外にも真夏に雹や霜や黄色い塵が降るなど、中国の歴史のなかで災害の集中した15年間だった。」
文明を崩壊させた異常気象
メキシコの古代文明テオティワカンはBC2世紀に始まりAD6世紀半ばに最盛期を迎えていた。樹木の年輪や貝殻の化石から6世紀半ばの異常気象が裏付けられている。テオティワカンの象徴である大神殿に破壊と火災の証拠が残っていて、テオティワカン文明は異常気象のため自壊したらしい。
ペルーのナスカの地上絵が上記の自然災害の時代に雨乞いのために描かれたことも明らかになってきている。
ティオテワカン
このほかに、ヨーロッパでは、スラブ民族の東ローマ帝国侵略、アングロサクソンのイギリス侵入、ペストの大流行など数々の災害が発生しているという。これらがどこの火山によるものであれ、火山災害が甚大で広範囲であることを示している。
日本の記録では総人口の3分の2が死に絶えていた。長らく人口を回復させることが出来ずにいたのだ。男たちは飢餓では先に死ぬようだ。
コラム
エピオルニス(Aepyornis)は「最も背の高い鳥」という意味😂 実際には最も体重の重い鳥でした。もちろん体も大きく、最大で3.5mのものもいたそうです。 体重は推定で500kgもあり、このスケールは先史時代に生息していた鳥類、ドロモルニスに匹敵すると言われています。
ダチョウの3倍の大きさ。インドネシアの少女たちは絶叫したに違いない。
日本に起きていた異常な人口推移
絶望の航海の果てに見たもの
マダガスカル島は楽園ではなかった。
海岸に上陸出来た。
魚介類は採れる。しかし、最初に直面したのは、水問題。ハイドレーション無しではこの灼熱の土地では5日しか生きれない。30度をゆうに越えるいた。
海の満ち引きは強烈で、マングーローブの森と塩水の川に阻まれ、水を求め、もっと奥地へと移動を余儀なくされる。
バオバブの森に到達出来た。
樹齢1000年のこの異様な樹木は強烈な乾季を生き抜くために樹木下の根に水分をたたえている。
うまく行けば森の湿った砂を掘れば泥水が湧いてくる。
水はやがて澄んでくる。
だが、簡単に捕獲できるのは蛇のボアぐらいだ。焚き火の下の土で蒸すように焼けば食べれる。
水はココナツ状の果実をくり抜いて丸い瓢箪ができる。水をまん丸の水筒に入れ海辺へ帰る。マングーローブの林では椰子ガニに似た大きなカニが採れる。
信じられないほど巨大なカメを発見❣️
丸焼きにした。全員のハラを満たせた😭
生命がやっと繋がった。
水が生命線だった。
だが、それは航海中の方が遥かに深刻だった。なぜなら水は雨水を貯めるしかなかったはず。
彼女たちの船は間違いなく帆を何枚か持っていた。直射日光の下で生きるには日除けと体温を守る帆が不可欠。風雨や海水から身を守る。それは同時に雨水を集める漏斗の役割を果たしたはずー。
生き延びるのにどれほど必死に、切実に生きたいと思わなければ生き抜けなかったことだろう❗️
スリランカとインド亜大陸を逃してしまった。ただただ、島陰を探し、鳥が飛来する方向眺めて漂流していたのではないだろうか?
マダガスカル島への到達は彼女たちの生きたいという強い思いがなければ、アラブ人の国になっていた。
マダガスカル到達から1200年後、
インドネシアの彼女たちの子孫が国をおさめ、子どもたちが満ちあふれた。
クラカタウ噴火535
クラカタウ火山噴火と地球の反対側で起きた連動噴火は5000キロ離れた日本にどんな影響を及ぼしていたのか?
2018 年に書き残していた著作の一部が見つかりました😂
本にするつもりでしたが、何か他の事件に追われていたのでしょう。最近、誰かが535年という高額な本を出版していました😂
人生では、若さと時間は決してとり戻せないのです。
彼女たちの生き抜こうという強い信念を学べば、大概の世の中の人の悩みは消えてしまうのではないでしょうか。
Ps.
インドネシアの人びとにこの章をお贈りします。原題 ブギスの挑戦 世界を揺るがす
クラカタウ噴火1883
インドネシアにある火山島「クラカタウ」で1883年に発生した大噴火は、人類が記録してきた中でも最大の大噴火だったことが記録されています。全世界で残されている気象データからは、なんとその爆発音は5日間にわたって地球を4周したことがわかっています。
The Krakatoa Volcanic Eruption Was So Loud it Was Heard Round the World
現在
ムリアホテル2Fでジャカルタのビジネスマンたちとの話
マダガスカルの言語はスラウェシの言語と同じオーストロネシア語に属し、例えば数字の1から10まで、マダガスカル語とインドネシア語はよく似ています。マダガスカルへ行ってインドネシア語で会話が成立したなどの体験談はよく聞く話です。
古くから南スラウェシのブギス・マカッサル族の人達は自分たちの手で造った船で海を越え、現在のインドネシアの島々から遠く中国、フィリッピン、台湾、マレーシア、オーストラリア北岸、さらにインド洋を越えてマダガスカル、喜望峰、アフリカ西海岸まで進出していた
時間のインスペクター3
時間のインスペクターとは?
双子作品
人種のインスペクターの核記事
バンコク駐在記者。ミャンマーのヤンゴンからチン州ミンダットに転戦。ウィルス戦争取材に呼び戻され、世界最前線で戦うためコロナウィルスの突然変異に迫る😂もし、頂上に立てなかったら、日本は中国から千年の隷属国家に貶められます、戦いのすべてはコロナ感染で苦しむ人々のために❗️