90代女性VS30代男性(元柔道部)
みなさんこんにちは。のんびりドライブを楽しんでいるようちゃんです。まあ、県内なんだけどね(笑)
今回のテーマは「対決」です。え、いきなり地下格闘技編が始まるのですかね?一体どういう話でしょうか?
では、ドライブしながらはあかんのでしっかり車を停めてからこのnoteをどうぞっ!
ようちゃんは元柔道部である。
中学、高校と6年間柔道に明け暮れた(それほど強くはない)
幸いなことに中学高校ともにそこそこ強い柔道部であったため、練習はかなり厳しかった。おかげでいろいろ鍛えられました(´・∀・`)ニヤ
一応、中学時代は金沢市で団体優勝、個人2位(65kg以下級)が最高で、高校時代は石川県大会団体ベスト8、個人(73㎏以下級)ベスト16だった。一応、県の強化指定選手(予備)にもなった。
さて、そんな武闘派な一面を持つようちゃんが挑むのは、
90歳代女性Sさん(超軽量級)だ。
なぜ、こんな戦いになったかというと、
A看護師さん「すみません、レントゲンに連れて行こうとしたのですがSさんが暴れて車いすに乗ってくれません。移乗お願いできませんか?」
との依頼がリハビリに来たのだった。そのためリハメンバーの中で比較的体格の良かったようちゃんが選ばれて、その患者さんのところに向かったのであった。
見ると看護師数人がSさんを囲んでおり、修羅場となっていた(笑)。いや、笑い事ではないんだけど、大変なことだ。
Sさんは認知機能の低下があり、こちらの指示が通りにくい。もちろん、できる限り優しく対応しているつもりではあるが、なかなかうまくいかない状態である。
ベッド上に座っている姿勢までは何とか取れているが、ベッド柵をつかんでしまい、そこからピクリとも動かない状態だった。
ようちゃん「よし、そうしたら自分に任せてください。」
ようちゃんはさっそうと患者さんの前に立ち、ちょっとカッコつけた声でそう言った。決して看護師さんにかっこつけようとしたわけではない。わけではない。
勝負は一瞬で決まる。というか、一瞬で決めないと患者さんが怖がっていろんなところをつかんでしまう。これは介助側、患者さん側ともに危なく、転倒リスクが上がってしまう。なので、声を掛けたら一瞬でベッドから車いすへ移乗させるのだ。
その前に、患者さんに話しかけながら、さりげなくベッド柵を外しておく。この方の場合、座位は自分で保持できているので、柵は先に外しておく。そうすることでとっさにつかむことを防ぐのだ。
うん、完璧だ。これで勝ったも同然だ。よし、あとは車いすに乗せるだけだ。
そうして、ようちゃん患者さんの前に立ち、
※イメージ図
こんな感じで患者さんの前に立ち、腰を落としたのであった。さて、あとは両脇に手を回してさっと乗せるだけ(方法はいろいろあります。)
ようちゃん「じゃ、移りますね。」
と、次の瞬間
と、一瞬何が起こったかわからないまま、ようちゃんは膝をつくことに。幸いなことに、まだ患者さんを持つ前だったため、患者さんの転倒は防ぐことができたのだった。
ワーンー、ツーーー、スリーーーー、フォーーー・・・というカウントが頭の中でよぎったのだが、きれいに顎に入ったため、とっさに立つことができなかった。いや、ボクサーってこんな気分なの?とボクサー気分を味わったのだ。いや、味わいたくはないのだが。
そして、あまりのことに周りはみんな笑っていた。うん、笑い事ちゃうけど、笑うしかないわね。こんなん。
結局、申し訳ないのだが、両手を少し動かせないようにわきではさませてもらいながら移乗動作を行ったのだった。