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クロック周波数 過去問を解いてみよう!

早速ですが、基本情報の問題を解いてみましょう。

基本情報技術者試験過去問道場より

クロックって何?から説明します。

クロック

コンピュータは『クロック』と呼ばれる周期的な信号に合わせて動きます。『1周期』=『1クロック』といいます。

ネットで拾った画像
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1秒あたりに波形(クロック)が何個あるかを示したのが『クロック周波数(Hz)』

100MHzのCPUがあった場合、1秒間に100✖️10の6乗回です。

  • 100✖️10^6 / s

クロックサイクル時間[s]

1クロックに要する時間が何秒かを表したのが『クロック時間』(または、クロックサイクル時間)。

1秒の中に、1クロックが何回あるかは、100MHzの場合、100✖️10の6乗回でした。100✖️10の6乗は1✖️10の8乗ですね。

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1クロックにかかる時間は何秒でしょうか。
1秒を10の8乗で割って出します。
つまり
クロック周波数の逆数(10^8 / 1 をひっくり返して1/10^8とすること)で求めることができます。
ここで、1秒をナノ秒に変換します。
1秒=1000,000,000ナノ秒
ですから、

命令の実行に必要なクロックサイクル数(CPI:Cycles Per Instruction)

命令 (Instructions)

1命令を実行するのに1クロックと決まっているわけではなく、5クロック必要だったり10クロック必要だったりします。

下の図では、「aの命令を実行するのに6クロックが必要」となります。

この設問では、「実行時間は何ナノ秒か?」を求めたいので
a-c-b-a-c-d
6+4+2+6+4+8=30
CPI=30とは、「命令を実行するのに30クロックが必要」ですので
「実行時間は何ナノ秒か?」

30✖️10ナノ秒=300ナノ秒   答え エ 300


ここからは余談ですが、
1秒あたり何命令実行できるかを表した指標

MIPS(Million Instructions Per Second)

があります。

1MIPSは『1秒に百万回命令が実行できる』

もしCPUが500 MIPSを達成できる場合、それは500百万、つまり5億回の命令を1秒で実行できることを意味します。

1命令を何秒で実行できるかを表した指標、平均命令実行時間 [s]

MIPSの逆数で求めることができます。
500MIPSなら平均命令実行時間は、

  • 1 / 500×10^6 = 2ns


まとめ

  • クロック周波数⇨1秒あたりのクロック回数

  • クロック周波数の逆数⇨クロックサイクル時間

  • CPI (Clock Per Instructions) ⇨1命令に必要なクロック数 

  • MIPS(Million Instructions Per Second)⇨1秒あたりの実行命令数

  • MIPSの逆数⇨平均命令実行時間


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