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ジェンダーロール -その性別に、社会的に期待されている役割-
ジェンダーロールには、
人が抱える不安が関係しているのではないだろうか。
人は不安を抱える生き物だ。
精神的に最も安定しているであろう、キリストも
自分が磔にされることに不安を抱いていた。
では、衣食住の不安が少なくなった
現代人の不安とは何だろうか?
ドイツの社会学者U. ベックは
現代(1986)をリスク社会 と提唱している。
リスク社会とは?社会学的にわかりやすく解説-新型コロナウイルス・原発を具体例に- によれば
リスク社会の3つの特徴
⑴ リスク社会のリスクはグローバルに作用する
リスク社会ではリスクはグローバルに作用します。リスクが発生する可能性のある活動をすると、リスクが生み出されると同時にその活動で恩恵を得ている人や企業にリスクが降りかかってくるのです。
⑵ リスク社会のリスクを理解するには科学的な装備や専門的な知識が必要となる
リスク社会におけるリスクは一般の人の5感や知識では理解できないことが多々あります。理解するためには専門知識や特殊な測定機械が必要となるのです。
⑶ リスク社会では「個人化」によるリスクがある
近代化によって人々は家族や共同体から切り離された状態(個人化)になり、人生の様々な選択を自己責任で行わなければなりません。それによって発生する生活上の困難や個人ではどうにもならない社会の矛盾も、見方によってはリスクなのです。
つまり、リスク社会により我々が受ける不安は解消される事がない。
加えて、災害や疫病による心の疲労が増える事になる。
このような時、
人は不安になる要因を避けると考えられる。
ジェンダーロールに従っている人・事は
旧人類的で、安心感が伴うのではないだろうか。
しかし、
ジェンダーロールへの意識がない人は、
不安がないのかと言うと、そうではないだろう。
彼等、新人類的な人々は、
ジェンダーロールをアップデートして、
不安要因のリスク社会をベネフィット社会に転換したのである。
(※リスクとベネフィットの関係は
「リスク(risk)とは~その意味と定義をわかりやすく解説」
を参照してください。)
ベネフィットとは
MINWEBによると、
・ファンクショナル・ベネフィット
ファンクショナル・ベネフィットとは、商品やサービスがもつ機能面にかかわるベネフィットのことを指します。機能面とは、利便性や効率性などのことで、具体的には、使いやすさや速さ、性能の高さなどです。
・エモーショナル・ベネフィット
エモーショナル・ベネフィットとは、感情面に働きかける価値のことを指します。
感情面に働きかける価値とは、主に満足感や安心感、優越感などが挙げられます。
つまり、リスク社会による不安要素を
利便性・効率性・満足感・安心感・優越感 などの
目に見えないが、確かに価値がある事へ置き換えている。
リスク社会の
⑴ リスク社会のリスクはグローバルに作用する
という不安は、
グローバルに作用することによって得られる満足感へ転換できる。
⑵ リスク社会のリスクを理解するには科学的な装備や専門的な知識が必要となる
という不安は、
専門的な知識が無くても解決策を模索し、解決した場合自己の成長がみられる。
⑶ リスク社会では「個人化」によるリスクがある
という不安は、
家族や共同体の重要性に気付く。
私は、
ジェンダーロール(性役割)に固執すると
ベネフィット社会は得られないという気がします。
「男が女の役割をして、
女が男の役割をするメリットがあるんですか?」
なんて質問をされたら、
「メリットは無いが、ベネフィットはある」
と答えてやろう。
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